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いまさらですが#シンボルとは☆牡羊座10度【星と神話のものがたり】

  • 執筆者の写真: shirokikurage
    shirokikurage
  • 3月29日
  • 読了時間: 11分
サビアンシンボル牡羊座10度


昨日は、リラックスした集中を手に入れ、水晶のなかに映しだされた地球というステージの「舞台裏(設計図)」を観測する、しずかな時間を過ごしました。


今日、太陽は牡羊座10度へと至ります。

シンボルは「古い象徴に対する新しい形を教える男(A man teaching new forms for old symbols.)」です。


9度でみつめた「真実」を、地上の現実のなかに、目に見える「形」として鋳直(いなお)していく、力強い具現化のステップです。

10度は「火の意志が地に足をつける」感動的なものがたりです。



過去を「燃料」にして未来を創る


「古い象徴」は、長らく縛られてきた古いルールや慣習、「こうあるべき」という固定観念を含んでいます。

10度のエネルギーは、これらを否定して捨てることなく、そのなかにある本質的なエネルギーだけを取りだし、現代という器にあわせた「あたらしい形」へとアップデートするものがたりです。

古い神殿の石材を使って、あたらしい灯台を建てるような作業といえます。



教える人(ティーチャー)は知恵のポーター


牡羊10度の「教える」というシンボルは、気づきを得て手に入れた、あたらしい視点を言葉にし、形にし、人々に伝えていくことです。

「こうすれば、あの難所を通り抜けられるよ」と、あとにつづく人々のために地図を書き換えていきます。

そのときにつかうのが、「象徴」です。


たとえば「十字架」というシンボルは現代人にとってたくさんのレイヤーに彩られつつ、イエス・キリストの磔刑に結びつけられます。

つまり2000年ほど前に、あたらしく上書きされた意味が広く共有されています。


十字という形は、キリスト教が誕生するはるか昔から、人類にとって根源的なシンボルのひとつでした。

歴史を古い順に辿ると、「自然」から「信仰」へと変化していく様子が見てとれます。



先史時代は方位と世界の中心を示していました


数万年前の洞窟壁画や石器時代から十字の刻印は見つかっています。

東西南北の「四方位」や、天と地が交わる「世界の中心」をあらわすと解釈されています。

太陽の動きや星の位置を観測するなかで、古人が空間を整理するために使用していた図形(シンボル)だったのだと思います。



古代メソポタミアからエジプト時代は神性と生命の象徴でした


シュメールやバビロニアでは、太陽の光が四方に広がる様子を十字で表していました。


エジプトではアンクといって、上部が輪になった十字のシンボルがあります。「生命」を意味し、神々が人間にいのちを授ける道具として描かれていました。



古代インド、アジアでは循環と幸運のシンボルでした


十字の先端が折れ曲がった「まんじ(卍)」の形は、太陽の回転や宇宙の「循環・再生」を象徴していました。ヒンドゥー教や仏教では、吉兆を表す印として広まりました。



古代ギリシャ・ローマ時代は刑罰の道具


十字は「神聖な印」である一方、ペルシアやローマでは不名誉な「死刑具」として使われるようになりました。この段階では、十字にポジティブな宗教的意味はありませんでした。



初期キリスト教の隠れサインに


キリスト教が禁じられていた時代、信者は「アンカー(錨)」や「イクトゥス(魚)」の形のなかに、こっそりと十字を忍ばせて、仲間であることを確認しあいました。



4世紀以降は、勝利と信仰の象徴に


ローマ皇帝コンスタンティヌスがキリスト教を公認したことで、十字架は「死刑具」から「死に対する勝利(復活)」のシンボルへと劇的に転換しました。これが現代わたしたちが知る「十字」のイメージの決定打となります。



中世のころは権威と騎士道の精神をあらわしました


十字軍の遠征などを通じて、十字は家紋や国旗(イングランドの聖ジョージ十字など)に取り入れられ、「勇気」や「騎士の精神」を表すデザインへと細分化していきます。



ざっくりした十字・歴史ですが、十字はもともと「宇宙の法則」を示す図形だったものが、歴史上の大事件(イエスの処刑と復活)を経て、「宗教的意味」を帯びるようになります。


サビアンシンボル牡羊座10度


「象徴」という名のアイコン


デスクトップの裏側にある宇宙のコード

サビアンシンボルやタロットカードを読みとくとき、「この言葉(あるいは絵柄)はなにを意味しているのかな?」と考えますが、そもそもわたしたちの見ている「現実」そのものが、巨大な「象徴の集積」であることに、思いを馳せてみます。



現実は「デスクトップのアイコン」

人が五感を通して「これが現実だ」と感じている世界は、宇宙の膨大なエネルギーや複雑な法則を、脳が扱いやすいように翻訳した「デスクトップ画面」のようなもの、と考えます。

たとえば視覚は電気信号によって「事物」をとらえ、信号は脳におくられると、脳が電気信号で再構築して映像を結びます。


パソコンの画面上で「ゴミ箱のアイコン」をドラッグしても、実際にはハードディスクの中で複雑な電気信号が動いている、と想像すると分かりやすいでしょうか。


牡羊座6度で 四角い枠(モニターの枠)をつくり

7ー8度ではそのモニター画面のなかに没入してドラマ(ゲーム)を動かしました。

9度で 画面を凝視(リラックスして集中)し、ピクセル(本質)を見抜くほどに構造と仲よくなりました。

10度ではアイコンを使いこなしたり、プログラムし直したりして、あたらしい操作マニュアルをつくり、人々に教える姿勢を示しています。


シンボルをPC画面の「アイコン」にたとえてみましたが、つまり「星」も「神話」も「サビアンシンボル」も、宇宙という巨大なシステムの操作用アイコン(象徴)なのだろうと感じています。



「ヨソゴト」から「自分事」へ


宇宙の法則を「どこか遠い銀河の話」だと思っているあいだは、象徴の読みときは難しくなる、と感じています。

「いちばん固いダイヤモンドも、光の速度で振動するエネルギーの塊なんだよなぁ…」という物理の視点で見れば、土成分の濃い地球も、柔らかな精神世界も、すべては同じ源から派生した、ひとつなきのグラデーションだと腑に落ちます。


象徴学(シンボリズム)は、目に見える「形」のなかに、目に見えない「法則」の痕跡を見つける知恵なんだな、と思います。

「たかが占い、されど象徴」です。


シンプルな象徴のつながりに疑念をもたず、このアイコンはあの法則を指しているのかな?こっちもあるな、それもつながるな...等々、多面的に解釈をつづけていくうちに、「地球というゲーム」を、自由自在にプレイできるようになるのだろうと思います。



あたらしいカタチへのアップデート


牡羊座10度の「古い象徴に対する新しい形」は、「アイコンの書き換え」を意味しています。


昔の人にとって「岩」は「神の依り代」というアイコンだったかもしれませんが、現代人は「エネルギーの固定化」や「突破すべき潜在意識の壁」というあたらしい形(言葉)で理解し、扱うことができます。


わたしごとですが、【星と神話のものがたり】をはじめたのは、古びて読みときにくくなった宇宙のアイコン(とくに神話元型)を、いまを生きる時代の感性にフィットする「あたらしいカタチ」へとアップデートしつづけたいと思ったからです。


神話にかぎらず日常生活にも、象徴化されて疑問をもつことさえ禁忌とされているオカシナ同調圧力があります。

これまでは、元旦はグレゴリオ暦の1月1日と言われれば、疑うこともせずに古い慣習を受けつぎ、まわりの人々と同じように、おせちを食べたり参拝にいったり初日の出を拝んだり、、、するのが「ふつう」だったと思います。


旧暦から新暦に変わったのは明治のころですから、歴史としてはさほど古くもないし長くもないのですが、「なぜ元旦に日の出を拝むのか」「なぜお屠蘇を頂くのか」といった問いをもって、「元旦」という象徴を読みといていくと、本来であればそれは冬至の日に行うのが身体と季節の同期をとること(宇宙法則によって生かされている自然界の一員として、太陽の旅に沿ってともに生きる姿勢)に、適していることがわかります。



象徴学(Symbol-シンボル)の語源


「象徴(Symbol)」の語源は、ギリシャ語の Symbolon(サンボロン)です。 「一緒に(syn)」と「投げる(bolon)」を合わせた言葉で、「二つに割った陶器の破片を、ぴったり合わせること」を意味していました。


古代ギリシャでは、同盟を結んだり、大切な約束をするときに、ひとつの陶器の板やリングを「パカッ」とふたつに割り、お互いに片方ずつ持ちあうという風習がありました。(合札・あいふだ)


つまりSyn(一緒に)、約束を交わした2人の人間が(ふたつの場所から)、テーブルのうえに「ほらよっ」とBallein/Bolon(投げる・置く)して、出しあうという意味です。


語源の「投げる」は、バラバラだったふたつのカケラを、ひとつの場所に出しあうことで、 自分の手元にある小さな出来事という破片を、宇宙の大きなテーブルに投げだして、普遍的な法則と突き合わせる、みたいな意味へと発展していきます。


ピタリとあわさった形は、元ひとつだったものの正体が浮き彫りになる瞬間です。

このふたつを「ガチャン!」と合わせたときに、「つながった!」という深い理解(象徴の機能)が生まれるのだろうと思います。



【今日の地球フィールドワーク】牡羊座10度

「リメイク」と「再定義」のアクション


古いものにあたらしいいのちを

引き出しに眠っている古い服、あるいは使い古した道具などを、いまの気分でアレンジしたり、別の用途に使ってみましょう(物理的なリメイクを!)


普遍的で代表的な10個のシンボルについて考えてみる


1. ハート(❤️)

「愛」「生命」「感情」の象徴。もともとは植物の形(シルフィウムなど)に由来するとも言われますが、現代では宗教を問わず、人間共通の「心」や「慈しみ」を示す強力なシンボルの一つです。


2. 太陽(☀️)

「生命の源」「エネルギー」「希望」「真理」の象徴です。古今東西あらゆる文化で、闇を照らしいのちを育む絶対的な力として認識されてきました。特定の組織に属さない自然界最大のシンボルといえます。


3. 円(サークル ◯)

「統一」「完璧」「永遠」「循環」「全方位」を象徴します。始まりも終わりもない形は、自然界のサイクルや宇宙の調和を表し、あらゆるデザインや哲学の基礎となっています。


4. ピースマーク(☮️)

「平和」「反戦」の象徴。1950年代の核軍縮運動のためにデザインされたものですが、現在では宗教や政治信条を超えた、人類共通の「争いのない世界」を願うアイコンとして定着しています。


5. 髑髏(スカル 💀)

「死」「警告」「平等」を象徴します。死はすべての人間に共通して訪れるもので、中世の「メメント・モリ(死を想え)」から現代の海賊旗や危険標識まで、人種や文化を超えて強いメッセージを発信します。


6. 天秤(⚖️)

「正義」「公平」「法」の象徴です。利害を調整し、正しさを量るという概念は、特定の宗教教義というよりも、社会を維持するための普遍的な倫理観として世界中の司法機関などで用いられています。


7. 鍵(🔑)

「秘密」「解放」「可能性」「知識」を象徴します。物理的な道具としての役割から転じて、未知のものを開く、あるいは大切なものをまもるという抽象的な意味で広く理解されています。


8. 鳩(🕊️)

「平和」「純潔」「自由」の象徴です。宗教的な由来(ノアの箱舟)もありますが、ピカソが平和大会のポスターに描いたことをきっかけに、現在は世俗的な「世界平和」のアイコンとして機能しています。


9. 人の手のひら(🖐️)

「停止」「拒絶」、あるいは「挨拶」「信頼(握手)」を象徴します。言葉が通じない相手に対しても、手の動きひとつで意思を伝えられるため、人間の存在そのものを表す原始的で普遍的なシンボルと思います。


10. 蛇(🐍 / ⚕️)

「再生」「脱皮」「医療」の象徴です。脱皮をくり返す姿から生命力の代名詞とされ、とくに杖に巻きついた蛇(アスクレピオスの杖・ケーリュケイオンの杖)は、世界中の病院や救急車で使われる「医学」の共通シンボルとなっています。


☆関連動画 【花鳥風月ものがたり】双子座|芒種の候|スピリットジャーニー|ビジョンクエスト|歩く瞑想好適シーズン|夏至に向けてラストスパート(4方位のシンボルや、ケーリュケイオンの杖について綴っています)



アスクレピオスの杖(Asklepios)は、 1本の杖に、1匹の蛇が巻き付いています。ギリシャ神話の「医神」アスクレピオスが持つ杖です。「医学・医療・治癒」の象徴で、蛇が脱皮して若返る姿が「再生」や「健康」を連想させるため、世界保健機関(WHO)や日本の医師会の紋章にも使われています。 ケーリュケイオン(Kerykeion / ヘルメスの杖)1本の杖に、2匹の蛇が対になって巻きつき、頂点に「翼」が付いています。ギリシャ神話の「伝令の神」ヘルメスが持つ杖です。「商業・交渉・伝令・平和」の象徴となり、ヘルメスが旅や商売、さらには泥棒の守護神でもあるため、商業学校の校章や一橋大学の紋章、税関のシンボルなどにも使われます。

サビアンシンボル牡羊座10度


ネガティブな記憶を「リマスタリング」しよう

集合意識に刻印されている、普遍的(みんな知ってる)シンボルへの「嫌悪感」があったら、いろんな意味をもっていると再定義しましょう。あちこちで見かけるものなので、無意識に「いやな気分」になってしまわぬよう、自分のゴキゲンをよくするためにも。また自分を縛っている「古いルール(わたしは〇〇が苦手、など)」をひとつ選んで、あたらしい肯定的な言葉に書き換え、手帳の目立つところに書いてみましょう。



さて、「サンボロン(シンボル)」の知恵を携えて、アルゴー船の英雄たちは、いよいよ死の象徴だった「衝突する岩」を、永遠の道標へと書き換える劇的な瞬間を迎えます。


古い恐怖を、あたらしい力へと鋳直すプロセス、呪いを解き、地図を更新する、アルゴノーツの航海ものがたりはつづきます。


つづきは白木海月noteで!



【大切なお知らせ】


いつも【星と神話のものがたり】を訪れてくださり、ありがとうございます。

お読みくださるみなさまと一緒に、太陽の進行に合わせて星の言葉を紡いできた時間は、わたしにとっての宝ものになっています。


星座別に「有料マガジン」という、より親密で深いものがたりを紡ぐための枠組を設定いたしております。


「2026年を生きるサビアン」という無料パートはそのままに、その先にある、より濃密な―恒星の記憶、神話の元型、そして魂が旅するプロセス―を(個人的な経験談などはさみつつ)深く分かち合いたいと考え、有料記事にて展開しております。


マガジン購読料:3,000円(30度分) (※単発記事のご購入もいただけますが、マガジンの方が断然お得です)


牡羊座の冒険譚をぜひご一緒に、往く道の途上で星と地球をつなぐ光をみつけられたらうれしいです。

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