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乙女座23ー24度☆獅子と羊のメリーラッピング【星と神話のものがたり】

執筆者の写真: shirokikurage
shirokikurage
8 分前
読了時間: 11分
サビアンシンボル乙女座

おはようございます。 今朝もしずかに明けていく空を眺めながら、宇宙の精緻なリズムにそっと呼吸を合わせていきましょう。

きらめく星たちのものがたりをナビゲートする【星と神話のものがたり】へようこそ。


一日ごとに太陽が移動し、地上というステージには毎日、あたらしい時間の質とものがたりの1ページが展開されています。


今日、太陽は乙女座23度へと足を踏み入れ、明日には乙女座24度へと進んでいきます。


サビアンシンボルは、一日ごとに太陽が刻む「時間(空間)のものがたり」です。一日ひとつ、シンボルが移動するたびに、内なる宇宙にはあたらしいテーマが提示され、深遠な気づきが展開されていきます。


今日と明日の太陽が映しだす、一本の美しい映画のような、ドラマチックなシンボルをみていきましょう。



乙女座23度:自らのスキルと人柄を披露するライオンの調教師

A lion tamer displays his skill and character.


乙女座24度:メリーと彼女の小さな白い羊

Mary and her little lamb.



対極にある魚座23度-24度では、分類学の父リンネ氏のものがたりや『十二国記』の王と麒麟のように、「名づけ(定義)の魔法」によって世界と柔らかく共生する「言葉の生態系(島)」を創りだすお話を綴りました。


対する乙女座のフィールドでは、その視線が外側の世界ではなく「内なる身体・本能・野生の力(ライオン)」へと向けられます。


暴れるライオンを力や鞭でねじ伏せるのではなく、「王家の紋章(22度)」のような気品と誠実さで手なずけたとき(23度)、恐ろしい猛獣はいつしか、メリーさんのあとをどこまでもついていく「純白の羊(24度)」へと姿を変えてゆきます。


今日は、2つの度数が織りなす「猛獣使いから、メリーさんへ」至る、愛と調和の壮大なプロセスをご一緒に紐解いていきましょう。


獅子座の「火」を、乙女座の「地」のうつわへ完全に降ろす

深掘りを進めるために、さっそく視点を引き上げて「エレメント(四元素)のダイナミズム」を見ていきます。


乙女座に入る直前のサインは、夏の圧倒的なパッションを司る「獅子座(火)」でした。

獅子座は、「自分はここにいる!」「わたしはこうしたい!」という自己表現の熱量や、生命の原初的な衝動を象徴します。

乙女座23度に登場する「ライオン」は、獅子座的な「火のエネルギー(野生・自我の熱量・激しい感情や欲望)」の象徴です。


「火」のエレメントは素晴らしい創造力の源泉ですが、そのまま放置すれば、自分自身や周囲を焼き尽くしてしまう「暴走する猛獣」にもなり得ます。


12のゾディアックサインでは、獅子座の次に登場するのが「乙女座(地)」です。


乙女座は、あふれる「火」の熱量を否定して消し去るのではなく、地道な観察と手仕事(地の技術)によって丁寧に受け止めながら、情熱も創造力も「安全で美しい器」の中へ着地(創造降下)させていきます。


「私が、私が!」と主張し、時にコントロール不能になる野性を獅子座とするなら、日常の丁寧なまなざしと手仕事、身体感覚によって、荒ぶる野性の力を洗練された芸術(調教・信頼)へと高めるのが乙女座です。


乙女座成分を楽しく使いこなせないうちは、細かいことに執着してしまう重箱つつきの名人と化してしまうので、獅子座成分は未熟な「やらかす人」にしか見えず、厳しく本能を押し殺す(抑圧する)方向に向かいがちです。


乙女座も後半度数にくると、海千山千のりこえて、百老の才を発揮しやすくなっているので、「あふれるいのちのエネルギーに敬意をもって、それでいて暴走させることなく、丁寧な手仕事や日々の習慣により地の器(うつわ)へと注ぎ込む」ことが、難なくできるようになっていきます。

乙女座が持つ「創造降下」の謙虚で美しい醍醐味の背景には、目から鼻へ抜けるような、如才のない、ある意味老獪なお人柄が加味されていきます。


【乙女座23度】ライオンの調教師が魅せる「力ではない品格」

今日のテーマ、乙女座23度「ライオンの調教師」のシンボルを、あらためてじっくり観察してみましょう。


シンボルの「調教師(トレーナー)」は、猛獣を鞭で打ち叩き、恐怖で支配しているわけではありません。 サビアンシンボルの原文(ルディア版)には、こう書かれています。


"A lion tamer displays his skill and character."

(ライオンの調教師が、自らのスキル(技術)とcharacter(人柄・品格)を披露する)


重要なキーワード、「character(人柄・品格)」に注目してみます。


わたしたちの内側には、時に自分でも抑えきれない怒り、抑圧された欲望、突然の不安、あるいは不摂生やストレスによって悲鳴をあげる「からだ」という名の、猛々しいライオンが潜んでいます。


多くの人は、内なるライオンが暴れだしたとき、二つの極端な行動に走りがちです。


呑み込まれる(暴走):怒りや不調にふりまわされ、周囲や自分を傷つけてしまう。


抑圧する(力づくのコントロール):「こんな感情を持ってはいけない」と力で押さえつけ、なかったことにする。


言わずもなが、どちらの方法も長続きはしません。

力で押さえつけられたライオンは、檻の中でストレスを溜め込み、いつか必ず何倍もの力で跳ね返ってきます。


23度の調教師が見せる「品格(character)」は、「力で勝とうとしない、静かな観察者の佇まい」です。


ルドルフ・シュタイナーの神秘学において、人間の「感情・衝動」はアストラル体(欲望体)の働きとされます。

思考や意志(自我)がブレブレの状態でアストラル体に対峙すると、人間は簡単に本能の力に負けてしまうともいいます。


けれど、自分の「真の意志(気品)」が確立しているときは、暴れる感情に対して「わたしはここにいるよ。何も恐れることはないよ」と、毅然とした態度で静かに立ち向かうことができます。


「力ではなく、品格と愛で猛獣を手なずける」


言葉で言うのは簡単ですが、乙女座成分と仲良くなれないうちは「うへー、そんなこと『人間には』ムリでしょ!」って思ってしまいます。たしかに乙女座の旅は、一朝一夕で23度の境地に達したわけではありませんでした。


けれど乙女座1度から22度まで、一日一歩ずつ積み重ねてきた「丁寧な手仕事と観察の旅」の中に、ちゃんとその極意が詰めこまれています。


【1度〜5度】観察と知性の芽生え(からだの声を聴く)

まずは自分のからだや環境をじっと観察することからはじまりました。

何を食べ、どう動き、どう感じているのか。

感情に呑み込まれず「客観的に事実を見る」という基礎体力を養いました。


【6度〜10度】道具と環境の整備(うつわを整える)

生活の場を整え、日常の手仕事や手入れを通して、自分の内側と外側の境界線を綺麗に掃除しました。場を整えることで、こころに「静けさ」というスペースが生まれました。


【11度〜15度】専門性と技術の昇華(鍛錬と集中)

一つの物事や技術を極めるために地道に励むプロセスでした。

自分の「技(スキル)」を磨くことで、ブレない自信の核がつくられました。


【16度〜20度】限界の突破と「影(シャドウ)」の受容

思い通りにならない他者や環境、完璧主義の限界に直面したフェーズです。「自分の力だけではコントロールできないものがある」と知り、不完全さや影を受け入れる「深い包容力」を手にしました。


【21度〜22度】洗練された価値観の確立(品格の成熟)

直前の21度・22度では、王の威厳や価値ある高揚感を体験し、「自分という存在の誇り(品格)」が成熟しました。自分を卑下することも、他者を威圧する必要もない、真の「自律」を深く理解したフェーズです。


こうして「見る→整える→磨く→受け入れる→誇りを持つ」というプロセスをひとつずつ通過してきたことで、23度の調教師はライオンを前にしても怯えることなく、ましてや鞭で叩くこともせず、静かに佇むだけで猛獣を平伏させることができます。


内なる品格(character)は、日々の地道な暮らし、丁寧なケア、そして自分と向き合ってきた時間の集積そのものです。


23度は、これまでの人生で地道に積み重ねてきた「自分への誠実さ」という鍛錬が、美しい花となって咲きほこる瞬間です。


対極・魚座との響き合い、名づけの魔法(精神)と、からだの調教(物質)

「対極の魚座23-24度」のものがたりを思い出してみましょう。


魚座23-24度では、分類学の父リンネ氏が自然界に「学名」を与え、『千と千尋の神隠し』で千尋がハクの真の姿を思い出したように、「精神(言葉・観測)」の力によって、世界をやわらかく定義し直す「名づけの魔法」プロセスを描きました。


魚座23-24度(水・精神)が、外側の世界に「神聖な名(言葉)」を与え、共生する「島」を創り、


乙女座23-24度(地・物質)は、こころとからだとあたまを、それぞれ最大限に活用して「丁寧なしつけ(習慣・器)」を用意し、自分の半身である「野性の力(獅子と羊)」と、共生できるようになります。


「世界をやさしく定義し直すこと(魚座)」と、「自分のからだや本能をやさしく手なずけること(乙女座)」は、コインの表と裏です。


抽象的な精神論だけで終わらせず、和裁の針を一針一針進めるように、あるいは丁寧にお湯を沸かすように、自分の「肉体」という日常の現場に、神聖さを定着させていきます。


魚座で天から降ろした「理想の光」を、乙女座は自分の「肉体と手仕事」という地上の骨組みへ、がっしりと定着させてゆきます。






【乙女座24度】メリーと彼女の白い羊。

「メリーさん」って誰?

明日、ものがたりは乙女座24度「メリーと彼女の小さな白い羊」へと進みます。


猛々しく暴れていたライオン(あるいは抑えつけられて消え入りそうな情熱)は、24度で「メリーさんの後をどこまでもついていく、真っ白な羊」へと姿を変えています。


「メリーさんの羊(Mary Had a Little Lamb)」は、日本でも童謡歌が突出して有名になりました。

童話のモデルとなったのは、実在の少女メアリー・ソーヤーちゃん。

農場で生まれ、病弱で瀕死状態だった小さな子羊を、自分のベットに運び、徹夜で看病して、いのちを救いました。


子羊にとってメアリーは、「自分を支配する主人」ではなく、「死の淵から救い出してくれた、愛し愛される存在」でした。子羊はメアリーが学校へ行く時も、どこへ行く時も、うれしそうに後をついていきました。


サビアンシンボルのチャネラーであるエリスさんが、24度で受けとった「メリーと彼女の白い羊」というヴィジョンには、「慈しみとケア(乙女座の真実の愛)によって結ばれた、絶対的な信頼関係」がシンボライズされています。


23度の「猛獣(狂暴だったり、瀕死だったりする情熱)」、つまり本能やからだは、無視せず、無理させず、鞭も打たず、メアリーのように深いケアと愛をもって接した瞬間、純粋で無垢な「白い羊」へと変容します。


成熟した乙女座成分にとって、「鞭」を持つなんて、時代錯誤も甚だしいことです。内なる「野性の力」に対峙するときは、まず自身のからだや感情を否定せず、愛おしく慈しむことからはじめます。


本能が自分を攻撃する猛獣なんかではないこと、そしてわたしたちをどこまでも護り、愛してくれる「最良の相棒」であることを、腹の底から「知る」感覚が、乙女座24度には描かれています。


サビアンシンボル乙女座24度

【今日の地球フィールドワーク】乙女座23-24度

猛獣使いからメリーさんへ。

内なる世界に美しい調和をもたらすための、日常の具体的なアクションです。


「内なるライオン」の言い分を黙って聴く

イライラ、焦り、不安、あるいは身体の痛みが湧いてきたら、打ち消そうとせずに「おや、ライオンが何か言いたがっているな」と客観的に観察してみましょう。「教えてくれてありがとう」と静かに語りかけるだけで、猛獣の咆哮は嘘のように静まっていきます。


自分のからだを「瀕死の子羊」を撫でるメリーのようにケアする

お風呂に入るときや眠る前、自分の手足、肩、お腹に優しく触れてみましょう。「今日も一日、私を支えてくれてありがとう」と声をかけること。あなたの肉体(羊)は、その温もりを確かに感じ取っています。


「力」ではなく「佇まい(品格)」を選ぶ

何かをコントロールしたくなったとき、力や言葉でねじ伏せるのではなく、一呼吸おいて背筋を伸ばし、静かな微笑みを浮かべてみましょう。乙女座23度の調教師が持っていた「静かな佇まい(character)」が、周囲の混乱を自然と静めてくれます。


日常の手仕事を「純白の羊の毛並みを整える儀式」にする

掃除、洗濯、料理、あるいは器を拭くという作業。それを「面倒な家事」としてこなすのではなく、「自分と世界の毛並みを整える愛の儀式」として丁寧にやってみましょう。手に伝わる触感が、あなたを「今、ここ」の静寂へと連れ戻してくれます。


☆☆


わたしたちは時として、自分の中にある「未熟さ」や「コントロールできない感情」、「思い通りにならないからだ」を恐れて敵認定し、排斥しようとしてしまいます。


「もっと完璧にならなければ」「もっと感情をコントロールしなければ」と、自分に向けて鞭をふるってしまうこともあるかもしれません。


けれど、乙女座23度と24度のものがたりは、力で支配するシナリオは、もう十分に堪能し尽くしたでしょう?と語りかけてきます。


これから宇宙に開かれていく地球人類にとって、「野性の力(本能や情熱)」は、誠実な品格と、深い慈しみ(ケア)を持って向き合いさえすれば、どんなに恐ろしいライオンにみえても、わたしたちをどこまでもやさしく愛してくれる「純白の羊」になれるんだと教えてくれます。


あなたの内側には、最初から争う必要のない、穏やかで美しいエデンの園が存在しています。あなたは、自分の内なる世界を治める、誇り高く、慈しみ深い「王であり女王」です。


獅子と羊を両腕に抱き、やさしく包み込むように、ご自身のからだとこころを愛おしく抱きしめながら、穏やかで光に満ちた2日間をお過ごしください!


つづきは白木海月ブログで!


▼有料記事目次

乙女座24度の神域、聖杯の星アルケスが呼び覚ます「受容の器」

「満ちる」ためには「器」が必要〜地のサインの真の役割〜

乙女座24度と恒星アルケスアポロンの器に、ディオニュソスのいのちを満たす

アポロンの「器」と、ディオニュソスの「ワイン」

コップ座に刻まれた、ふたつの神の記憶

人は神聖な光を湛える器になる

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