アロマと星座ものがたり 蠍座
- shirokikurage

- 2025年11月7日
- 読了時間: 13分
アロマと星座ものがたり 蠍座
蠍座は「生と死」「変容」「深層心理」「結合と破壊」をテーマとする星座です。
どの星座も30個の物語をもっていることは過去記事で紹介しました。
物語はサビアンシンボルとよばれ、1度から30度まで、星座ごとの起承転結をもってつぎの星座にタスキを渡します。

蠍座の物語には極端な状況からの大どんでんがえしというパターンがあり、劇的な変化を強調する成分がおおめなんだな、と感じます。
ギリシャ神話のひとつ「オルフェウスの冥界下り」は蠍座のサビアンシンボル(星座ものがたり)に展開が似ています。
蠍座1グループ (1-5度)
「深い結びつき・結婚と死の巻」
究極の愛がはじまりますが、エウリュディケーの突然の死により、日常と精神の破壊を体験したオルフェウスは、妻を取りもどすため誰もが生きて帰れないと恐れる冥界へと足を踏みいれます。
死とタブー、集合的な無意識の深淵へ、自発的に降下します。

蠍座2グループ (6-10度)
「試練と集中・オルフェウス冥界へ下るの巻」
冥府の王ハデスと女王ペルセポネ(蠍座の支配星・冥王星と深い関わりをもつ)に会い、たぐいまれな集中力と才能を発揮したオルフェウスの竪琴は、冥界の王と女王の心をうごかし特別な条件つきで妻を地上に連れ帰ることをゆるされます。
内なる深い情念を外部の強大な力にあてて、変容する能力を示しています。
蠍座3グループ (11-15度)
「秘密の共有と魔術的変容ー冥界の秘密を共有するの巻」
愛する人との再結合にむけた魔術的な試練は「地上に出るまで決してふり返ってはならない」というルールでした。「はたして愛は試練のなかで精神的な信頼(信念)を保てるのか?!」。深層心理までをも制御することができるなら、オルフェウス氏もふり返ることなく、地上への一歩をふみ出せたのかもしれません。

蠍座4グループ (16-20度)
「精神的試練とタブー破りー冥界の出口でオルフェウス氏失敗するの巻」
冥界の出口まであと一歩というときに深層心理の奥に潜んでいた闇(ほんとうにエウリュディケ―は後ろにいるのか?)という疑念に耐えきれず、衝動的にふり返っちゃったオルフェウス氏。その刹那エウリュディケーは再び冥界の闇へと引きもどされ、オルフェウスは永遠に妻を失うという、痛烈な喪失と変容を経験します。
蠍座5グループ (21-25度)
「集合的無意識との戦いー孤独な放浪と、ディオニュソスの狂信的な女たち(マイナス)による八つ裂き案件の巻」
オルフェウスは女性に心をゆるすことができなくなり、ひたすら孤独に亡き妻をおもって歌いつづけます。その執着はある意味、秘密主義の閉鎖的防衛網を強化し、するとこんどは防御を打ち破る集合的な力を、引き寄せることになります。
ディオニュソス神の狂信的な女たちによって、オルフェウスは八つ裂きにされ、肉体的な死を迎えますが、個人的な執着や悲しみという重いエネルギーから解放されます。

蠍座6グループ (26-30度)
「究極の手放しと昇華ーオルフェウスの魂と竪琴が星座になるの巻」
オルフェウスの魂は冥界へと降り、そこでついに愛するエウリュディケーと再結合して、永遠に寄り添うことが叶います。
竪琴は天に上げられこと座になりました。
(竪琴が星座になったのは)悲劇極まれり体験も、集合的・宇宙的なレベルに昇華されることで普遍的な知識や芸術に高められると解釈できますし、蠍座ものがたりのエピローグ、30度の「ハロウィンの悪ふざけ」は、極限までふかめた情念や体験を、あかるい笑いに昇華して、つぎの射手座へ明け渡してゆくことを表しています。

「深淵への降下 → 極限体験 → 上昇・浄化→ 明るさ」という蠍座ものがたりのフローは、地獄の底まで降りて、すべてを見て、悟りを得て、天国へ昇るという壮大な旅を描くダンテの神曲にも通じるところがあります。
シンボルはものごとをシンプルにする
(万物はシンクロ(つながり)しているんだなぁ、と)
サビアンシンボルのちょうどまんなかにある15度は、サインのエネルギーがもっとも極まり、ピークをむかえる度数です。つぎの段階への転換点・クライマックスをしめす臨界点ともいえます。
オルフェウス冥界下りでは、ちょうど15度あたりで、超えられない境界線を突破すべく、妻を連れて冥界の出口へ向かって走りぬけるという感極まれり状態。オルフェウス氏も「ようやく妻を地上に連れ帰れるぞ!」と、希望に満ちた足どりで、冥界の出口に向かいながら偉業を達成するヨロコビで、胸がいっぱいだったと思います。

蠍座15度は「5つの砂山のまわりで遊ぶ子供たち」と詠まれました。
「5つ」の象徴は5大エレメントで、東洋では仏教や密教など、西洋ではタロットや錬金術などを通じて、古代から受けつがれてきた思想があります。
「5つの砂山」を5大要素に変換してみると。。
・地の砂山 Earth 安定、基盤、触感、形づくり
・水の砂山 Water 流れ、感情、受容性、浸透
・風の砂山 Air 思考、情報、拡散、自由
・火の砂山 Fire エネルギー、情熱、変化、創造性
・空の砂山 空(くう)霊(Spirit ) 統合、潜在能力、無限、遊びそのもの
という感じのシンボル、つまり地球という惑星を成立させるためのつながりが見えてきます。
「子どもの遊び」は、たのしくてわくわくする行為によって、5大要素の統合が自然とできちゃってるよね、みたいな感じで、目的や利害を超えた純粋エネルギーの発露、宇宙の創造活動の縮図と感じます。
砂(地・水)を掘ったり、城(地)をつくったり、太陽(火)の下で風(風)を感じながらキャッキャわいわいするのは、五大要素を無意識のうちに使いこなして、統合している状態なのだろうな、と。
地球の資源(五大要素)で砂山というカタチをつくるのは、無形なエネルギー(霊・空)を一時的にカタチあるもの(地)に定着させて、また崩してはつぎのカタチを生み出す。まさに蠍座成分の特徴となる死と再生、あるいは変容しつづける宇宙的サイクルの再現といえます。
「子どもの遊び」シンボルから感じられるのは「いまここ」への集中、という状態でもあり、遊びに夢中になっているときは、過去や未来にとらわれない「永遠の今」に集中している感覚があって、古代シャーマンや、精神的マスターが提唱してきた探求者のめざす境地と共通しています。
これまではスピリチュアルな分野で取り扱われてきたテーマでしたが、いまではすっかり古代の叡智と最先端科学が融合して、あたらしいバランス感覚を築くための精神論がつぎつぎと展開されています。
神経科学、脳科学、量子物理学などの観点から「いまここに完全に存在している感覚」や「思考が現実に与える影響」を体系的に解説する学者や、それを具体的な瞑想、ワークなどを通じて提供してくれる研究者もたくさん登場して、未来を明るく照らしてくれてるんだなぁ、と感じています。
15度というキモ「砂遊び」
五つの砂山は、子供の純粋な遊びを通して、世界の根本原理(エレメント)を体験し、それらを統合する霊的エネルギーとつながっていることを示唆しているのだろうと考えます。
地にふれて、水とあそび、風とたわむれ、火(光)をめいっぱいあびながら、「いまここに在る、存在している自分」を存分に楽しんでいると、自然と四大元素が統合されて五大エレメントへも統合されちゃったね、という感じです。
地にふれる体験は「カタチにするチカラ」。
はじめはふんわりしたイメージを創造力でどんどん練りこんで、手で触れることのできるものにして地上に降ろす(現実化する)プロセスの習得です。
これって地球ならではのスキルといってもいいくらい、だれもが地の魔法を皆伝するためにここに誕生してんじゃないのかな、と思うことしばしば。
どれだけ固めたら崩れないかとか、どのくらいの重さに耐えられるのかとか、地球ならではの物理法則や安定性の原理を、遊びながら探求して無意識に魔法を習得しているんだろうと思うのです。
また地球に生きる体験のなかで特有のツールとなる身体性についても、砂の感触やおもさを通して、自分自身のからだと外界との接点(合意的現実世界)を認識する練習になっているのだろうと感じています。
(ただし、現代社会に色濃くなじんでしまった固形物ありきの思想は)地の魔法が熟達しすぎたせいなのか、こんどは自分でつくりこんできた地の魔法陣から抜け出られなくなって、疲弊した社会の閉塞感が浮き彫りになっているように思います。
社会や地域や人間関係、しいては自分のからださえ牢獄みたいに感じることもあり、現代病といわれるほどに蔓延しているうつ病はその最たる証しのようにも思えます。
子どもの遊びによる創造サイクルは、宇宙のはじまりから、元素(エレメント)が生まれ、やがてカタチ(砂山)を成すという壮大なプロセスを内包しています。
蠍座の旅の目的は、深層心理での死と再生(変容)を経て、つぎの射手座でより高い視座と自由を獲得することなので、「五つの砂山」シンボルを意識して、蠍座の方角からやってくるエネルギーを宇宙ギフトとして受けとるなら、子供たちが遊びのなかで無意識に統合している五大要素(地・水・火・風・霊)の力は、つぎの射手座で世界をくまなく探求するための強靭な基盤になっていくのだと思います。

蠍座の季節を旅するころは、「他者との関係や集合意識に巻きこまれて、自分を見失うこともあるある案件」と思いますが「人は本質的に目的をもたない純粋な創造エネルギーそのもの(五つの砂山のまわりで遊ぶ子供)✧✧well-being」ということを思い出すと、射手座の季節にむかって進んでゆくモチベーションも高まるのではないかな、と。
とはいえ、30個の物語のちょうどまんなか、蠍座15度のポジションて、まだ制御を知らない変容のまっただなかにあり、はじめての体験にドーパミンも大放出されているような感じです。
子どもたちは無邪気に遊び、「目的」も「方向性」も持っていません。
蠍座は後半から、この純粋なエネルギーを「意図的な変容」のために使えるように洗練させてゆくという物語が続いてゆきます。
砂遊びをオトナがたのしめるワークにしてみる
大人になると砂遊びだけでは「いまここ魔法」を体感するのはむずかしいと思うので、エレメントを意識した大人あそびを日常ごとに落とし込んでアレンジしてみます(参考までに)。
✩地・水エレメントと仲良くなろう作戦
・(地と水を意識しながら)手で触れる創造活動、料理・野菜をもむ、粉をこねる、土をこねる、土いじりをする、海あそび、川遊び、スパ体験、マッサージ、沐浴などなど。
・閃きやインスピレーション(とるに足らないと感じる小さな衝動も)すぐに実行してみる。
ex.
いつも気になっているおうちのなかのちょっとした汚れは、すぐに掃除するとか。
この場所に緑があったらいいな、と思ったらすぐに小さなグリーンを飾ってみるとか。
外に誘われているような気がしたら、すぐにちぃ散歩するとか。
✩火・風エレメントと仲良くなろう作戦
ルール無用のブレインストーミング、 友達や家族とありえないアイデアを出し合うだけのあそび時間をもつ。その間批評も批判も一切なし。嘲笑も否定もなし。黙殺して湿気たシラケたエネルギーをだす人は即退出。
思考(風)の自由な拡散と、情熱(火)を出しきって燃焼させるには、 制限や損得からはなれて、ひたすら創造性を広げる時間が必要です。
調和がとれてうまく回りだすと、突拍子もないアイデアとかどんどん湧いてきて、箸が転げるだけで笑いがとまらなくなる至福の時間になります。
✩霊(空)エレメントを感じてみる作戦
「無駄」を楽しむ時間をつくり、 だれも見ていない場所で歌う、踊る、好きなようにうごきまわる。純粋な楽しさのエネルギーを呼び覚ますには、 結果を求めない行動が必要で、思いつくままに歌をうたいながら踊りまくるのは、自己変容の強力なトリガーになると感じています。
✩変容エネルギーと馴染んでいく作戦
・いつかやりたかったことをリストアップして、かたっぱしからやってみます。習いごとのお試しレッスンとか、行ったことのない店への訪問とか、ジャーナリングノートに誰かへの思いのたけを綴ってみるとか、小さなことからでいいのでなんでも。
・ことばと声の力は強力!新しく取り入れたいと思うスタイルや生き方を、アファーメーションにしてまいにち声に出してみます。古いやり方に執着しているからだは、ときおり反撃体制をかためて「こんなことに何の意味がある?」と、落ち込んだりげんなり気分の日も出てきますが、まいにちめげずに声に出していきましょう。
これだというアファーメーションが見つけられないときは「私はいまここにいる」からはじめてみます。変容エネルギーにだんだん馴染んできて、過去につくり上げてきたカタチを崩すのは恐ろしいことではなくなります。つぎの可能性(射手座への準備)にむかって変容エネルギーを動かしてゆきます。
5大エレメントを植物と一緒にたのしんでみる
シュタイナー、パラケルスス、ニコラス・カルペパーといった先人たちは、宇宙の根源的な力であるエレメント(地・水・火・風・霊)を、植物の薬効や性質を理解し分類するための重要な原理として用いました。
伝統的な分類法では、植物の生えている場所、見た目の特徴、からだにもたらす影響などが、エレメントの性質に対応しています。
蠍座は水の固定宮なので水元素に分類されるハーブと、副支配星の火星から火元素に分類されるハーブを紹介します。
アロマと星座ものがたり 蠍座編
【水(Water)感情、受容、流動】
・鎮静効果があり、湿潤な香りと薬効がある
・さます、冷やす、過剰な熱(炎症)を取りのぞく
・神経をおだやかにして、リラックスできる
カモミール、レモン、ローズ、ゼラニウム、レタスなど
【火(Fire):行動、情熱、変革】
・活発で熱い、刺激的な香りと薬効がある
・熱く、乾燥している。活力に満ちている。
・辛味や刺激が強いもの、太陽の光を強く浴びるもの。
クローブ、シナモン、ローズマリー、アンジェリカ、ブラックペッパーなど
水に親和するハーブと、火に親和するハーブのブレンドは、蠍座の季節を謳歌するためのサポートになってくれると思います。
【水と火のブレンド一例、アロマでもハーブ水でもOK】
・カモミールとローズマリー
・ローズとクローブ
・レモンとシナモン
(わが家ではこのくみあわせで、拭き掃除に使ってます)
【水と火のマッチングをアロマでたのしみたいときは】
・ゼラニウムとアンジェリカ
(塩にまぜてお風呂に入れています)
【アロマやハーブが手元にないときは】
・レタスとブラックペッパー
(サラダで食べよう)
【5つの砂山ー5大エレメントに対応するアロマブレンドの一例】
・地 ベチバー1滴 グラウンディング、エネルギーの定着
・水 カモミールローマン1滴 感情の鎮静、心の安らぎ
・風 ラベンダー3滴 思考の明晰化、全体の調和、自由な発想
・火 ローズマリー1滴 思考の活性化、意志と情熱の強化
・空 ミルラとサイプレス 1滴づつ 意識の統合と変容をサポート
【空】に対応するエレメントはほかの四要素を統合して、意識の変容をうながし、高次のエネルギーとつながるサポート、と考えています。
空のポジションを担当するアロマは、ほかにもシダーウッド、エレミ、フランキンセンス、サンダルウッドなどお勧めです。
ただし絶滅危惧種認定されているハーブについては、持続可能性に配慮した信頼できる供給元から購入しましょう。
製品の由来や製造過程に関する情報、原材料の産地、採取方法(野生採取か栽培か)、持続可能な調達方法であるかなど、透明性のある情報を開示しているものを選ぶのがよいと思います。
【空】担当のハーブの香りは、日常的な気配から一線を画している印象が色濃いので、なじみのない芳香に、はじめての人は「ヴッ」となるケースもあります。はじめてのことには抵抗する人間の習性を思いだして、自己変容は「馴染み」がふえて多様性をうけいれる、自己拡大にもつながります。
2025年は11月7日から立冬の候に入ります。
蠍座の季節は前半が終了して、のこり15日ほど。
魂の深い旅を、楽しみましょう。
毎日更新!サビアンシンボルを紹介しています、ゼヒみてね。
【星からのメッセージ、今日はどんな日?】
【今日の星模様☆サビアンシンボルとラッキーアイテム】
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