【星と神話のものがたり】水瓶座24度☆蒸留された情熱ウォーター
- 4 日前
- 読了時間: 6分

水瓶座のものがたりは今日、しずかな場所へたどり着きます。
23度では「熊」とダンスして、宇宙の幸運を全身で浴びながら、生身の自分を丸ごと受けいれるという、「感動的でシャーマニックな変容」を経験しました。
水瓶座はこの感動に「浸りつづけること」を、さらりと手放します。
今日、太陽は水瓶座24度へ進みます。
シンボルは「情熱に背を向け、自分の経験により教えている男(A Man, Having Overcome His Passions, Is Teaching Deep Wisdom In Terms Of His Experience)」です。
蒸留された情熱と、エッジの門番
23度までの体験は、たましいをふるわせるものでした。
興奮が冷めたあとにのこる、混じりけのないエッセンスを、24度の男は手にしています。
ふつうなら、その感動をだれかに熱く語り、共感を得たいと思いますが、24度の男は、そうした「こころの揺らぎ」に背を向けています。
伝統的なタロットの図像や古い宗教画に描かれた大天使たちが、なぜあんなにも「こわもて」で厳しい表情をしているのか、ふしぎに思ったことはないでしょうか。
現代的な「笑顔の癒し」とは対照的なそのシリアスさは、彼らが「エッジ(境界線)」の門番であることを示している、と考えます。
バーバ・ヤガーの選別と「針の穴」
聖書に「ラクダが針の穴をとおるよりもむずかしい」という言葉があります。
21度から23度をくぐりぬけたわたしたちは、その意味を身をもって知っています。
針の穴をとおるためには、エゴや執着という「荷物」をすべて捨て、自分自身を細い糸のように削ぎ落とさなければなりません。
ロシアの民話に登場する山姥(魔女)「バーバ・ヤガー」や、ドイツの「ホレおばさん」は、訪ねてきた者に「灰の中からケシの実をより分ける」ような、気が遠くなるほど緻密な作業を命じます。

24度の男が「情熱に背を向け」て行っているのも、この選別のしごとです。
膨大な体験のなかから、なにが灰(燃え尽きた情熱)で、なにが永遠にのこる種(真理)なのか。
それを冷徹に見極める作業は、笑顔でできるほど軽いものではありません。
バーバ・ヤガーが手渡してくれる「光るどくろ」のように、死をくぐりぬけてきた者だけがもつ、峻厳な知恵を編みあげています。

知性が「生身の経験」を愛しはじめる
21度で「知性」を尖りに尖らせた水瓶座は、思い通りに制御できない肉体や感情を、知性の邪魔をするノイズとして嫌っていました。
知性に偏りすぎた成分を、22度でこころ(感情)へ、23度ではからだ(肉体)へと、公平にひろげて、24度では「不器用で泥くさい経験」こそが、なによりも尊い教科書だったことに気づきます。
知性は、かつて疎ましく思った「肉体(体験)」を、こころから愛しはじめることで、理屈や理論だけでは、人(自分を含めて)は救えないことを知りました。
自分が痛み、絶望し、そして野生と手をつないで踊ったという「実感」は、ほんとうの言葉となって外側へ流れだしていく、思考の通路を構築しはじめます。
だれも知らない「神話」を伝える
水瓶座24度は、恒星サダルスウド(みずがめ座ベータ星)の輝きに強く照らされています。
サダルスウドが象徴する「最上の幸運」とは、あたま(知性)・こころ(感情)・からだ(肉体)を統合した人間が、宇宙の真理を地上に降ろすための「水路」になることを意味しています。
24度の男は、サダルスウドから届いた「純粋な智慧」を、地上での快楽や、一喜一憂するエゴの情熱をまぜることなく、透明な水のままで渡すことに専心しています。
それが「星の幸運」を定着させる唯一の方法だと、こころの深いところで「知って」います。
彼が教えようとしているのは、だれもが知っている既成事実ではありません。
いってみれば地球の「集合意識 図書館」にも、まだ蔵書されていないものがたり。
水瓶座成分が極限まで研ぎすまされてみつけた、まだこの世に名前のない「あたらしい神話の種」です。
人がまだ経験したことのない真理を、誤解のないように、淡々と、かつ正確に伝えていく。それは、ときに自分の情熱を抑えこまなければならない、ひどく骨の折れる作業です。
多弁になることも、誇張することもなく、ただしずかに座って、自分の歩んできた道のりを「再現可能な智慧」として差しだそうと試みる静謐な姿には、水瓶座の成熟した知性が宿っています。
【今日の地球フィールドワーク】水瓶座24度
「経験の蒸留」をこころみる
今日、だれかに自分の体験を話すとき「いかにすごかったか」ではなく、「そこから何が得られたか」というエッセンスだけを伝えてみます。言葉を蒸留することで、わたしたちの経験は、だれかの道をてらす「光」に変わります。
しずかに自負をだきしめる
バーバ・ヤガーの試練をくぐりぬけてきた自分を、誇張することなく、ただ静かに認めてあげてください。「わたしは、あの道を歩きぬいた」その静かな確信が、あなたの放つ言葉に重みと信頼をあたえます。
あたらしい神話の種をまく
手に入れたばかりの「あたらしい生き方」は、だれかにとっては未知の神話かもしれません。 相手がすぐに理解できなくても、 淡々と、誠実に、表現する方法を模索しましょう。サダルスウドの幸運を信じて、言葉という種を地上に蒔いていきましょう。
完璧なロボットを卒業した、その先へ
21度で目指した「完璧なロボット」にはなれなかったけれど、そのかわりにわたしたちは「生身の智慧」を手に入れました。
情熱のあらしが去ったあと、手の中にのこった小さな種。
それが、次の25度で「蝶の羽」をひらくための、大切な核(コア)となります。
しずかな導管となって、あなたは今日も、未来の水をまもり、伝えています。
サダルスウドの輝きを、その背中に感じながら。
☆☆☆
サビアンシンボルとは?
地球には360パターンの、宇宙と地球をむすぶ物語があります。
それは占星術で使われる「星のメッセージ」、サビアンシンボルと呼ばれています。
地球を中心に大きな円を描くと、広大な宇宙にむかって360°の方向がセットされます。
360度の円を12区分したその先にはゾディアックサイン(12星座)があり、1区画(1星座)のなかには30度の方向があるので、地球からみて宇宙を360個に分けた「区画」がある、ということになります。1区画(1度)ひとつひとつに、ちょっと不思議な「物語」があって、それは短い詩文で表現されています。
1日1度、太陽が進行することで(じっさいは地球が動いているんだけど)、太陽の背景にはゾディアック(獣帯)と呼ばれる12星座の方向が示されます。地球と太陽の向こう側にひろがる「方向性」をつなぐことで、360の物語が始動する、というのがサビアンシンボルなんだな、と感じています。
象徴とか物語とか詩文というのは、その方向性にどんなエネルギーがあるのかを、いろいろな方法で表現してきた、この地球の歴史的なつみかさねなのだろうと考えています。
サビアンシンボルについてもっと知りたい!
つづきはこちらで>>>【星と神話のものがたり】はじまり




コメント