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獅子座25-26度☆アビスを超えて虹になる【星と神話のものがたり】

  • 執筆者の写真: shirokikurage
    shirokikurage
  • 2 日前
  • 読了時間: 10分
サビアンシンボル獅子座

おはようございます。

きらめく星たちのものがたりをナビゲートする【星と神話のものがたり】へようこそ。2026年を日本で生きる視点から、獅子座のサビアンシンボル解釈を綴っています。


1日ごとに太陽が進み、地球に降ろされる「時間の質(ものがたり)」は、ダイナミックに表情を変えていきます。


☆☆


昨日の獅子座24度では、社会的ペルソナを脱ぎ捨てて「すっぴん魂」で座る、密封解除(Unsealed)の没入の境地を描きました。


自身のなかにある「時間泥棒」によって洗脳された「まともな」大人のふるまいをゼロにして、道ばたの小さな植物にすら生身の誠実さで語りかけることができる、そんな「地球劇場(周囲の視線)」から一歩外へ踏み出した、魂の在り方を紐解きました。


周囲への遠慮という「過保護な檻」から自らを解き放ち、内なる太陽(恒星)のゾーンへと発射された魂は、今日から明日にかけて、ついに獅子座の最大の臨界点(アビス=深淵)へと到達し「生命の反転ドラマ」を迎えることになります。


拍手も、他者からの承認も、一切の甘やかしもない広大な荒野をたった一人で歩きはじめたいのちが、天に架かる美しい虹へと変遷していく二日間のクロニクルをお届けします。


巡りゆくふたつのものがたりの原文


獅子座25度のサビアンシンボル

原文 (Marc Edmund Jones, 1925)

砂漠を横切る大きなラクダ

A large camel crossing the desert.


再解釈版 (Dane Rudhyar, 1973)

広大で荒涼とした砂漠を横切る大きなラクダ

A large camel is seen crossing a vast and forbidding desert.


獅子座26度のサビアンシンボル

原文 (Marc Edmund Jones, 1925)

虹(A rainbow)


再解釈版 (Dane Rudhyar, 1973)

激しい嵐の後、虹が現れる(After a heavy storm, a rainbow appears.)


獅子座25度:砂漠を横切る大きなラクダ

砂漠(アビス)の錬金術、承認の飢えを焼き尽くした、大きなラクダ


占星術において「25度」は、そのサイン(星座)が持つ力を完成させて、極限まで使いこなす成熟の度数と言われています。


獅子座25度は、「砂漠」という過酷な舞台として描かれました。

一見すると孤独で過酷な拒絶の世界に見えますが、神秘学的な視点から見れば、ここは「外側から承認されることへの飢えを完全に焼き尽くす、太陽意識への最終試練の場」です。


もし、昨日の24度でペルソナ(社会的仮面)を脱ぎ捨てておかなければ、この砂漠の真ん中で「誰かわたしを褒めて!」「誰かわたしを認めて!」と叫びながら、他人の目を気にして干からびてしまうことでしょう。


けれど、すでに「すっぴん魂」の心地よさを知った獅子座25度の魂は、動じません。

なぜなら、ラクダという生き物は、「生きるために必要な水(知恵と生命力)を、すべて自分の内側に蓄え、自給自足できる」圧倒的なタフネスを持っているからです。


「砂漠の船」の意外なルーツ、環境と生命の奇跡のダンス


シンボルの「ラクダ」という生き物の神秘的なルーツに目を向けてみましょう。

ラクダの祖先は、数千万年前の北アメリカ大陸で誕生し、その後アジアやアフリカの乾燥地帯へと渡って現在の姿に進化したと言われています。


彼らのコブの中身は「水」ではなく「脂肪」です。

これをエネルギーや水分に代謝することで、水なしで数週間、体重の40%の水分を失っても平気で生きられます。

さらに、体温を周囲の気温に合わせて調節できるため、砂漠の猛烈な暑さでも汗をかかず、体内の貴重な水分を1滴も無駄にしません。


人類がラクダを家畜化したのは紀元前3000年頃。

ラクダは「砂漠の舟」と呼ばれ、人間が立ち入ることすらできない過酷な不毛の地を渡る、唯一の移動手段となりました。


東洋と西洋をつないだ「シルクロード(絹の道)」の交易は、ラクダのタフな足腰がなければ成立しませんでした。彼らは「孤立した世界と世界をつなぎ、豊かな富や文化を運ぶメッセンジャー」となりました。


200キロ以上の重い荷物を運び、砂嵐でも目が開けられる特別なまぶたを持ち、足の裏が平らで広く、砂に沈まずに歩けました。


死の砂漠と呼ばれたタクラマカン砂漠は、「入ったら生きて出られない」と言われた巨大な砂漠で、水が全くなく、激しい砂嵐が旅人を苦しめました。


天を突く高山と呼ばれたパミール高原は、山が高すぎて空気が薄く、雪や氷で道は凍り、寒さと病気で多くの人が倒れる難所でした。


野性の力を統合した獅子座成分の完成形を表現するシンボル、ラクダは、地球上の歴史において、人類だけでは開通できなかった「道」を開いた、偉大なる生命種です。


野性の力を統合した、獅子座成分の完成形を表現するシンボル


乾燥、熱さ、凍える寒さもどんとこいのラクダには、古生物学が明かす驚くべき神秘があります。

今から約4500万年前にラクダの祖先が誕生したとき、そこは乾燥した砂漠ではなく、緑豊かな「熱帯雨林」だったといいます。


当時のラクダはコブもなく、森の茂みに隠れる小さなか弱い生き物で、さらに歴史を紐解いていくと、現代のラクダの直接の祖先は、かつて「北極圏の極地の森」で暮らしていたことが分かっています。


冬になると太陽が何ヶ月も昇らない暗黒の季節と、猛烈な吹雪が襲う過酷な極北の地で生き抜くために、「背中のコブ(数ヶ月の飢えを凌ぐ脂肪の蓄え)」ができ、「雪に沈まないための広くて平らな足の裏」が創造されました。


つまり、ラクダの完璧なスペックは砂漠のためにつくられたのではなく、「かつて豊かな緑の中で、そして厳しい極地の冬を生き抜くために、自らの内側にじっくりと蓄えてきた知恵」による創造からの身体表現です。


ラクダがのちにユーラシア大陸へ渡り、たまたま「砂漠」という新天地に出会ったとき、極地で磨いた足は「砂に沈まない足」となり、冬のためのコブは「乾燥に耐えるタンク」として、奇跡的なベストマッチを起こしました。


環境と生物は、まるでダンスをするように互いに響き合い、影響し合っています。


砂漠の申し子のようなラクダは、実は砂漠と出会うまえに、氷の世界を生き抜いて、すでにラクダという表現を完成させていました。

「生命の側には、まだ見ぬ未来の舞台で奇跡のオアシスとなるための才能が、すでに内側に眠っている」という真実を、ラクダの歩みは教えてくれているかのようです。


そしてそれは、地球の氷河期に、生命種の頂点に君臨していたライオンたちと、同じ匂いの「いのちのものがたり」を漂わせています。


獅子座26度:虹(A rainbow)

地を這う大蛇は、天にかかる「虹」となる


獅子座という「火」のエレメントは、25度で砂漠の砂を踏みしめるラクダとして、「地」の圧倒的な現実感へと着地(創造降下)しました。


その炎は極寒の中を生き抜いた、真実の熱を放射するいのちの表現であり、誰も通り抜けることのできなかった、未開の地球グリッド「シルクロード」をつなぐ、タフなからだを持っていました。


東西をつなぐ巨大な大地の神は、ラクダたちの歩みによって、悠久の眠りから目を覚ますことができたのだろうと想像しています。


チャネラーのエリス氏が視た「大きなラクダ」は、砂漠のグリッドを這うように進み、シルクロードという名の「巨大な道」、いってみれば「大蛇のような生命種・ゲニウスロキ」の細胞だったのかもしれません。


他者の承認(水)が一切ない砂漠というアビスの中で、孤高の細胞(ラクダ)たちが点と点でつながり、キャラバンとなって地球の荒野にあたらしい血流を通したとき、旅の臨界点で大蛇のような道(いのち)は、巨大な土地神様を目覚めさせるトリガーになったのではなかろうか、と。


それは、獅子座26度のシンボル、天との契約の印である「虹」となって、エリス氏に「視られた」のではないかと感じています。


外側にお祭りの熱狂を求めなくても、自分自身が世界の光源(太陽)となり、自給自足のオアシスになる。揺るぎない心幹を掴んだ魂が、地道な一歩を完璧にやり遂げたとき、過酷に見えた砂漠は、天と地を結ぶ虹の架け橋という、最高に自由なキャンバスへと反転していきます。


【今日の地球フィールドワーク】獅子座25-26度

〜環境と生命のダンスから、内なる虹を架ける〜


ステップ①:「過去の季節(コブ)」を信頼して、環境に身を委ねる

ラクダがかつて極地で蓄えた知恵を砂漠で開花させたように、あなたの人生の「豊かな緑の季節」や「厳しい冬の季節」に蓄えてきたすべての経験(手仕事、読んだ本、涙した記憶)を思い出してください。いま目の前にある環境がどれほど不毛に見えても、「私の内なるコブ(資質)は、この環境と完璧なダンスを踊るための準備をしてきた」と全肯定してみましょう。


ステップ②:足の裏で「砂漠と極地のダンス」を体感する

裸足になり、床や土の上を歩きます。ラクダの広くて平らな足の裏をイメージして、足裏全体で重力をじわっと受け止めながら歩いてみてください。「この足は雪の上も、砂の上も、地球のどんな荒野も踏みしめていける」という、大地(環境)と肉体(生命)のダイナミックな対話を足の裏の温かさで感じてみましょう。


ステップ③:「想定外のベストマッチ」を面白がる

日常の中で、過去の意外な趣味や、一見役に立たないと思っていた古い知識が、目の前の仕事やトラブルで「あ、ここで活きるんだ!」とピタッとハマる瞬間を探してみましょう。「極地の知恵が砂漠でオアシスになったぞ」と、環境とあなたの資質が起こす即興ダンスを化学の先生のように観察してみてください。


ステップ④:アビスの熱で「内なる水分」を蒸発させ、虹に変える

静かに目を閉じ、自分の内側にある「知恵や感情(水)」が、これまでの努力の熱(火)によって心地よく温められ、天へと昇っていく様子をイメージします。あなたが淡々と積み重ねてきた地道なステップ(地)が、重力を離れて誰かの心を照らす「七色の虹(光)」へと変わっていく軽やかさを呼吸と共に味わってください。


☆☆


広大な砂漠を進むラクダの姿は、どこか神聖で、圧倒的に自立した美しさを放っています。そしてその足跡の先には、いつも天からの美しい虹が約束されています。


今日の太陽は、誰からの拍手がなくても、誰に理解されなくても、あなたの内側には、この地球を生き抜くための豊かな水と、消えない炎がすでに完璧に備わっていると伝えています。


「まともさ」の群れから一歩抜け出し、美しい足跡を砂漠に刻んでいくその孤高の歩みは、やがて天に美しい虹を架け、ただ存在しているだけで世界を鼓舞する、最高のギフトになっていきます。


内なる豊かな泉を信頼して、今日もあなたの道を、誇り高く踏みしめていきましょう。


つづきは白木海月ブログで!


有料記事目次

アビス(深淵)の神話学、他者の光を消したとき、初めて立ち上がる「自給自足のいのち」

神秘学における「アビス(深淵)」とは?

神話と元型にみるアビス:イナンナの冥界下りと「剥ぎ取り」

多層的な視点で覗く「アビス(深淵)」の正体

賢者たちが遺した「深淵(アビス)」の定義

古代宗教・精神伝統が伝えた「空(くう)」と「禊(みそぎ)」に見る深淵(アビス)

深淵(アビスは)、古代文明の神話に刻まれた「原初の海」

アビスを越えるいのちのクロニクル

シルクロードという「巨大な蛇のいのち」

砂漠を這う大蛇から、「天の虹」への変遷

アビスの底で、あなたの「細胞」が目覚める

アビスを超えて虹になる:有料限定フィールドワーク

〜地を這う大蛇から、重力を超えた光のプリズムへ〜



【大切なお知らせ】


いつも【星と神話のものがたり】を訪れてくださり、ありがとうございます。


「2026年を生きるサビアン」という無料パートはそのままに、その先にある、より濃密な―恒星の記憶、神話の元型、そして魂が旅するプロセス―を(個人的な経験談などはさみつつ)深く分かち合いたいと考え、有料記事にて展開しております。


マガジン購読料:3,000円(30度分) (※単発記事のご購入もいただけますが、マガジンの方が断然お得です)


獅子座の魂の歩みをぜひご一緒に、往く道の途上で星と地球をつなぐ光をみつけられたらうれしいです。

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