【星と神話のものがたり】水瓶座17度☆未来の水をまもる門番と幸運の星
- 2月5日
- 読了時間: 6分

16度で築いた「理想の送電網」のわきに、一匹の番犬が座っています。
今日、太陽は水瓶座17度へ進みます。
シンボルは「ガードをしている番犬(A Watchdog Standing Guard)」です。
犬の嗅覚は、人間の数百万倍から一億倍ともいわれます。
犬は鼻で「時間」をかいでいるという説もあります。
風にのってくる「これから来るもの」のにおいと、地面にのこる「過去に去ったもの」の、匂いを嗅ぎわけ、いまこの瞬間の背後にある「時間の流れ」を立体的にとらえます。
シュタイナーは水瓶座を「嗅覚」と結びつけました。
12星座と12感覚の対応(シュタイナー/ズスマン体系)
おひつじ座:自我感覚(他者の個性を感じる)
おうし座:思考感覚(他者の考えを理解する)
ふたご座:言語感覚(言葉を捉える)
かに座:聴覚(音の背後にあるものを聴く)
しし座:熱感覚(心のあたたかさを感じる)
おとめ座:視覚(形や色を捉える)
てんびん座:触覚(境界を確かめる)
さそり座:生命感覚(体調や充足を感じる)
いて座:運動感覚(動きやリズムを感じる)
やぎ座:平衡感覚(重心とバランスをとる)
みずがめ座:嗅覚(本質や道徳的なにおいをかぎわける)
うお座:味覚(内側に取り込み、吟味する)
これらの感覚は、大きく3つの階層にわかれています。
1. 下位感覚(からだの感覚)
てんびん座からやぎ座までの「触覚・生命・運動・平衡」は、自分のからだの状態をたしかめるための土台となる感覚です。
2. 中位感覚(こころの感覚)
しし座、おとめ座、みずがめ座、うお座の「熱・視覚・嗅覚・味覚」は、外の世界の性質を、自分の感情をとおして受けとる感覚です。
3. 上位感覚(たましいの感覚)
おひつじ座からかに座までの「自我・思考・言語・聴覚」は、他者の精神や宇宙の知性にふれるための感覚です。
みずがめ座が担当する「嗅覚」は、中位感覚(こころの感覚)のひとつ。
理屈で考えるまえに「本質的なにおい」をかぎわける能力です。
鼻が利く水瓶座は、調和を乱されるにおいに敏感です。
公平で客観的な水瓶座成分は、周囲に対してのみならず、自身のこともおなじように「観る」ために、番犬の鼻を活用しています。
外側への抑止力として
「まだ知らない」というだけで、情報の扱い方に習熟していない人々によるかく乱や、不調和なノイズをいち早く察知するために、番犬の鼻を起動します。
なにか不穏なにおいを嗅ぎとると、問題が起きるまえに、不毛な闘いに突入しないよう、透明になれるカーテンの後ろにそっと隠れます。
自分への抑止力として
水瓶座の知性は、ときとして「早すぎる」あるいは「高圧すぎる」ことがあります。
番犬は、自分自身の知性が暴走して周りを混乱させないよう、内側から自分をいさめる鼻としても活用されています。
未来の水をまもる門番
水瓶座の23度から24度付近には「サダルスウド」という恒星がかがやいています。
この星は、まだ地上に注がれていない「未来の知恵の水」をまもる輝きです。
サダルスウド(みずがめ座ベータ星)は、古代アラビアで「幸運のなかの幸運」と呼ばれ、最上の吉星とされてきました。
水瓶座が担いでいる瓶(かめ)から流れる水は、神々の飲みもの「アンブロシア(不死の酒)」、宇宙の普遍的な知恵(ロゴス)を象徴しています。
サダルスウドが象徴するのは、「未来に降る、可能性としての雨」です。
受けとる側の準備ができていない(未成熟な)うちに、この高純度な「知恵の水(神の酒)」を浴びてしまったら、地上は恵みを受けるどころか、洪水(情報の混乱)に飲みこまれてしまいます。
だからこそ、17度の番犬は 「この水が、正しく大地を潤すときがくるまで、だれにも汚させず、時期尚早にこぼれ落ちてしまわないように」門番をつとめています。
水瓶座成分によって精神の解放感や、こころの自由をとりもどすほどに、世間とは足並みがそろわなくなって、傷ついたり悩んだりすることもあると思いますが、そういうときも番犬の存在は大きな助けになります。
周囲や自身の内側に、不穏なにおいを嗅ぎとるや、「発言のまえに、一呼吸おいて。今はまだ、その水を注ぐタイミングではないよ」と、静かな待機を促してくれる相棒です。
水瓶座にとって、自分の知性はときに「劇薬」です。
あまりに先を見通しすぎたり、客観的すぎて情をはさまない視座は、レッドパーティのドレスコードで感情の機微をエンタメにしている今の社会では「理解不能」とされ、「機能不全」におちいることもあります。
【今日の地球フィールドワーク】水瓶座17度
「時間のにおい」をかぐ
今日、だれかと話したり情報にふれたりするとき、理屈で判断するまえに「鼻」で感じてみてください。その情報の背後には、調和のにおいがするかな?犬のように、目に見えない「時間の気配」を信じてみましょう。
嗅覚は、とても疲れやすい感覚機能です。同じにおいのなかにいると、すぐにそのにおいを感知できなくなってしまいます。においをかぎ分ける明晰さをもつために、1時間おきの小休止や、ちょこっと散歩に出て外の匂いにふれる習慣を大切にしましょう。
自分自身の「番犬」に感謝する
これまで、自分の知性が理解されずに「生きづらい」と感じてきたとき、あなたのなかの番犬は必死にあなたをまもってきました。今日は、その防衛本能に「まもってくれてありがとう」と声をかけてあげてください。
守るからこそ、自由でいられる
番犬のしごとは、敵をつくったり、威嚇してこわがらせることではありません。
あなたのなかにある「未来への設計図」を、この世界の混乱から、そっと隔離してまもってくれることです。
「今、この水を注ぐのは、まだ早い。けれど、かならずその時はくる」
サダルスウドという幸運の星を遠くに見つめながら、番犬は静かに座っています。
頼もしい番犬は、いつでもそばに鎮座して、世界の、宇宙の、匂いを嗅ぎ分けています。
だから安心して、鼻のもつ可能性を最大限に活用しましょう。
自分の特殊な知性を認めて、解放してあげましょう。
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サビアンシンボルとは?
地球には360パターンの、宇宙と地球をむすぶ物語があります。
それは占星術で使われる「星のメッセージ」、サビアンシンボルと呼ばれています。
地球を中心に大きな円を描くと、広大な宇宙にむかって360°の方向がセットされます。
360度の円を12区分したその先にはゾディアックサイン(12星座)があり、1区画(1星座)のなかには30度の方向があるので、地球からみて宇宙を360個に分けた「区画」がある、ということになります。1区画(1度)ひとつひとつに、ちょっと不思議な「物語」があって、それは短い詩文で表現されています。
1日1度、太陽が進行することで(じっさいは地球が動いているんだけど)、太陽の背景にはゾディアック(獣帯)と呼ばれる12星座の方向が示されます。地球と太陽の向こう側にひろがる「方向性」をつなぐことで、360の物語が始動する、というのがサビアンシンボルなんだな、と感じています。
象徴とか物語とか詩文というのは、その方向性にどんなエネルギーがあるのかを、いろいろな方法で表現してきた、この地球の歴史的なつみかさねなのだろうと考えています。
サビアンシンボルについてもっと知りたい!
つづきはこちらで>>>【星と神話のものがたり】はじまり





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