今日の星模様-山羊座11度
- shirokikurage

- 12 分前
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「誇り」という名の檻の中で。キジの沈黙が、垂直の飛翔に変わる時

おはようございます。
冬の冷たい空気が研ぎ澄まされて、肌を刺すように感じる朝です。
きょうも山羊座のものがたりの奥の院へと、足を踏みいれていきましょう。
今日のシンボルは、山羊座11度「大きな集団に関わっている、キジの大きな群れ」です。
10度までのプロセスで、山羊座成分は「自分たちが何者であるか」という規律と絆を完成させました。
6度:アーチをくぐり(参入)
7度:預言を聞き(受容)
8度:籠のなかで歌い(順応)
9度:天使と調律し(昇華)
10度:未知と握手する(山羊座成分の最初の完成形)
今日の星模様-山羊座11度は、その完成された内界(プライベートな領地)で「おなじ志をもつ魂たちが、目にみえる勢力として集結する」段階を表しています。
キジは、とても「地」のエネルギーが強い鳥です。
うつくしい羽をもちながらも大地をしっかりと踏みしめて歩きます。山羊座が10日間という時間を経て、磨いてきた精神性を、ついに「現実の力」として組織化しはじめたことを象徴しています。
山羊座成分をよりわかりやすく表現するために、共同体を「秘密の村」と表現してみます。
11度は秘密の村が、より洗練された「特別な学びの場(私有地)」へと進化する段階です。
そこはすぐれた知性や志をもつものが集う場所であり、同時に、つよい自律心がもとめられる「試練の場」でもあります。
これまでの「秘密の村」は、外敵から身を守るためのシェルター(6度〜7度)でしたが、11度になると、その内部で「情報の選別と、エリート教育」がはじまります。
エリス・フィーラーが見た、キジのシンボルとは
「キジ」は古来、洋の東西をとわずとくべつな存在でした。
サビアンシンボルを、宇宙のながれを透視して詠み、詩文にしたエリス・フィーラーは、その時代「キジ」という動物をどのようなシンボルとしてみていたのでしょうか。
1920年代の西洋では、キジはアジアからもちこまれた「外来の貴鳥」で、「貴族の遊興(狩猟)」と「富の象徴」に直結していました。
当時の西洋で「プライベート・エステート(私有地)」にキジが放たれている状態は、領主が多額の費用をかけて環境をととのえ、外敵(野犬や密猟者)から守り、最高級の穀物を与えて「管理・育成」している状態を指します。
エリス・フィーラーが感じとったのは、野生の生命力が「洗練されたシステム」のなかに閉じこめられ、そこで「純化」されていくプロセスだったのではないかな、と。
つまり山羊座11度は、6〜10度で作り上げた「魂の結晶」を、こんどは「社会的ブランド」や「選ばれたエリートの知性」へと昇華させる段階、と読むことができます。
キジは日本では国鳥で、『桃太郎』の物語では、知恵と勇気をもって鬼に立ちむかう「お供」として描かれます。
キジは鳥でありながら走ることを得意とし、 重力のある大地を地道に、力強く歩きます。その姿は山羊座の主成分ともいえる「現実を生き抜く力」そのもの、という印象を受けます。
けれどいざというときは、キジは重力に逆らって、垂直に鋭く飛び立つことができます。
その瞬発力は、ふだんから自分を律し、エネルギーを内側に凝縮させているからこその離れ技です。
選ばれているがゆえの不自由さ
「私有地」という囲いのなかにいるキジたちは、外敵からは守られていますが、どこへでも自由に行けるわけではありません。
「自分を型にはめる」ことは、時に苦しく、個性を奪われるような感覚を伴います。そうした制限がなければ、雑多な迷いを削ぎ落とし、純度の高い「意志」は生まれない、というのもまた事実です。
いま、あなたが何らかの責任や役割、あるいは「こうあるべき」という型のなかで息苦しさを感じているなら、それは「特別な種」として育成されている証かもしれません。
その沈黙と忍耐の時間は、いつかくる「垂直の飛翔」のために、あなたの翼を鍛え上げている真っ最中、と考えることもできます。
☆今日の地球フィールドワークと恒星からのメッセージ
今日の星模様-山羊座11度と恒星ファシーズが放つ、冷徹な「集中力」
キジの持つ「静と動」のバランスを日常に取り入れてみよう
「型」を味方につけよう
ルーティンやマナーを「縛り」ではなく、自分のエネルギーを集中させるための「器」だと捉え直してみよう。ひとつひとつの所作を、ていねいに、厳かに繰り返すうちに、その動きは洗練されて、呼吸と同じように身の内に浸透し、なにも考えなくても自然と発動される自動操縦となってゆきます。型にイヤイヤはめられているのではなく、型を能動的に使いこなせるようになった時、視点は少し高くなって、ちがう景色が見えてくるはずです。
「垂直の意識」をイメージしよう
煮詰まった時こそ、深呼吸をして意識を真上へと向けてみよう。キジが飛び立つ時のように、一気に視点を切り替えるイメージをもって、その視線の先には、恒星ファシーズの「貫くような集中力」が輝いています。いま取り組んでいる目の前の「型」を、宇宙の真理を射抜くための「一点」と定めてみてください。雑念が消え、静かな力が宿るはずです。
足元の感覚を研ぎすます
地面をしっかり踏みしめて歩こう。大地と繋がっている感覚は、いざという時の飛躍を支えます。「歩く」ことは左右対称のカタチをもつ人のからだにとって、受信と発信のバランスをととのえるシンプルな方法と考えています。空を飛べる生命種、キジがわざわざ大地を力強く歩く姿をみていると、天の川銀河の中心から太陽へ、そして地球へとつながっているエネルギーの流れを、大地に精密に縫いこんでいるように感じることがあります。それはきっと、わたしたち人類にも課せられている、たいせつなお役目なのだろうと思います。
天上の射手、ファシーズの冷徹なまでの「集中力」
キジが集まる「私有地」で行われている純化のプロセスを、天の深淵からみつめる鋭い眼差しがあります。 山羊座8度から11度付近にかけて、射手座の放つ矢の先に位置する星団、恒星「ファシーズ(Facies)」の光です。
ファシーズは射手の「眼」を象徴する星です。
ターゲットを仕留めるためにいっさいの雑念をすて、一点にのみ全エネルギーを集中させる、ある種「冷徹」とも言えるほどの純粋な視線を司ります。
山羊座11度の「キジの群れ」が、私有地という隔離された場所で、外の世界から切りはなされて自分たちを磨きあげている姿は、ファシーズがもつ「極限の集中」を地上的表現に体現したもの、と感じています。
エリート教育は、いいかえれば不要なものを削ぎ落とし、ひとつの目的にむけて魂を尖らせること。
ファシーズのエネルギーは「偉業をなしとげる知恵は、あたたかい自由のなかには宿らない。それは、冷たい静寂と、逃げ場のない規律の檻のなかで、極限まで圧縮されて初めて、ダイヤモンドのような硬度をもつのだ」とささやきます。
不自由さや、型にはめられるような苦しさは、この天上の「射手の眼」をモノにして、いざというときに真実をつらぬく鋭い意識の矢を発動するための、プロセスなのだと思います。
苦しみは受け身になるほどその比重が大きくなります。
ほんのすこし前倒しにして、みずからの覚悟をもって能動的にとりくむとき、フシギと苦しさは消えてゆきます。
その純化の先に、重力を突きぬけるような「垂直の飛翔」がまっています。
自由奔放に空を舞う鳥にはない、地を這うものの強さと、そこから一気に天へ突きぬける気高さ。キジの群れが象徴するのは、そんな「覚悟をもった魂」の集まりです。
もしもいま、なにかの「囲い」のなかにいて、不自由さを感じていたとしても、その場所でしか得られない高貴な知恵が、あなたのなかに確実に蓄積されています。
わたしたちは、ただ飼育されているのではありません。
きたるべき瞬間に、もっとも高く、もっとも鋭く飛びたつために、いまここで自らを磨きつづけています。
その誇り高き沈黙を、こころから応援しています。
☆☆☆
サビアンシンボルとは?
地球には360パターンの、宇宙と地球をむすぶ物語があります。
それは占星術で使われる「星のメッセージ」、サビアンシンボルと呼ばれています。
地球を中心に大きな円を描くと、広大な宇宙にむかって360°の方向がセットされます。
360度の円を12区分したその先にはゾディアックサイン(12星座)があり、1区画(1星座)のなかには30度の方向があるので、地球からみて宇宙を360個に分けた「区画」がある、ということになります。1区画(1度)ひとつひとつに、ちょっと不思議な「物語」があって、それは短い詩文で表現されています。
1日1度、太陽が進行することで(じっさいは地球が動いているんだけど)、太陽の背景にはゾディアック(獣帯)と呼ばれる12星座の方向が示されます。地球と太陽の向こう側にひろがる「方向性」をつなぐことで、360の物語が始動する、というのがサビアンシンボルなんだな、と感じています。
象徴とか物語とか詩文というのは、その方向性にどんなエネルギーがあるのかを、いろいろな方法で表現してきた、この地球の歴史的なつみかさねなのだろうと考えています。
サビアンシンボルについてもっと知りたい!
つづきはこちらで>>>【アロマと星座ものがたり】はじまり





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