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今日の星模様-山羊座13度

  • 執筆者の写真: shirokikurage
    shirokikurage
  • 1月3日
  • 読了時間: 8分

「うつぼ舟」の中で火を守る。孤独は魂が宿るための聖なる儀式


山羊座13度サビアンシンボル


おはようございます。

冷たく澄んだ空気を、肺いっぱいに満たす季節のなかで、山羊座のものがたりは13度「火の崇拝者」という、内なる情熱が轟々と燃えさかる地点にやってきました。


山羊座13度は外側のにぎやかさからはなれ、たった一人で自分の中心にある「消えない火」をみつめる場所です。

この炎は一人にならないとみつけられない宝もの。

あたらしい自分へと生まれ変わるための、神聖な「おこもり」の時間を表しています。



魂が宿るための「静止期間」


民俗学者の折口信夫氏は、かつて日本人が信じていた「魂の発生」について、このように記しています。


「ものがなる為には、ぢつとして居なければならぬ時期があるとの考へもあつた様だ。古く日本には、神事に与る資格を得る為には、或期間をぢつと家の中、或は山の中に籠らねばならなかつたのである。」(『霊魂の話』より)

山羊座成分が活発化するこの季節、わたしたちは自分の規律をととのえ、世界の法則を学んできました。星からのメッセージを地上世界の「いのち」へ吹きこむためには、外部の情報を遮断して、自分という「うつぼ舟(いれもの)」のなかに、天からの火(たま)を招きいれ、育てる期間が必要です。


今日の星模様-山羊座13度の「火の崇拝者」がまもっているのは、まさにその「たま」です。 古く日本の風習にあった、村の若者が山にこもって「男(一人前の人間)」になったように、孤独な集中のなかで、社会的な役割を超越した「真の意志」を宿らせます。


もし今、「誰とも話があわない」「一人でいたい」と感じているなら、それはあなたの魂が、次なる飛躍のために「聖なる精進」に入っているからかもしれません。


他界からやってくる清らかな火を、自分の内側に定着させるために、いまはあえて「ぢつとして居る」ことが大切です。静謐な時間は、村や社会、共同体の「聖なる仕事」に携わるための、資格を与えてくれるイニシエーションです。



関連動画

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☆今日の地球フィールドワークと恒星からのメッセージ

今日の星模様-山羊座13度、恒星ヌンキは「うつぼ舟」を照らす深淵の種火



自分の「うつぼ舟」に「たま(火)」を宿し、育てるための五感ワーク


  • 「杖」一本で、王の威厳を

    傘でも、散歩道に落ちている手頃な枝でもかまいません。それを「杖(ステッキ)」に見たてて、地面をコツンと突きながら歩いてみてください。不思議なことに、一本の「棒」を介して地面と繋がるだけで、身体の軸がスッと通り、内側に「折れない意志(火)」が宿るのを感じるはずです。


  • お風呂は「神聖な産湯(うぶゆ)」

    今日のバスタイムは、ただの洗浄ではなく、魂を迎える「うつぼ舟」を清める儀式です。 お気に入りの日本酒を一唱(ひとつまみの塩でも)入れて、照明を落としてみてください。湯船の温もりは、内なる火を育む「母体」の熱。暗闇のなかで、自分の鼓動の音だけを聴く時間を数分もつだけで、えもいわれぬ満足感、達成感を味わうことができます。


  • 「緋色(ひいろ)」の火種を忍ばせる

    今日のラッキーカラーは、燃え盛る火の核にある「緋色」や「深紅」。 人に見せる必要はありません。靴下やハンカチ、あるいはインナーなど、肌に近いところに「赤」を忍ばせてください。その色が、あなたの内なる情熱を絶やさない「種火」となって、一日中あなたを静かに励ましてくれます。


  • 鏡の中の「瞳」を崇拝する

    鏡をみるとき、顔の造形をチェックするのではなく、瞳の奥にある「光」だけをみつめてください。その光には、はるか遠くから届いた恒星ヌンキのかすかなエネルギーが宿っている、と想像します。暗闇のなかで輝きを増すその光をじっとみつめながら、「私はこの火の守護者です」と心のなかで宣言します。星と瞳が一直線に繋がるとき、あなたの内側に、揺るぎない自信が宿ります。背筋を伸ばそうと気負わなくても、自分の瞳の光を直視するだけで、自然と顎が引きしまり、気高い表情が生まれます。それが真実の、あなたの顔です。


  • 「火を食す」という魔法

    今日は、少しだけ「熱」を意識した食事をとります。 グツグツと煮立つ鍋料理や、熱々の白湯。湯気が立ちのぼるようすをじっと見つめてから口にはこんでください。外側の「熱」を体内にとりこむイメージをもつことで、冷えがちな現代人の「意志の力」が再点火されます。胸の奥に灯った小さな熱を、まだ形にならない「神聖な種」として慈しむ。言葉にするまえの、熱い体感を大切にします。



恒星からのメッセージ、「うつぼ舟」を照らす深淵の種火


わたしたちが「うつぼ舟」のなかに静かにこもり、たいせつにまもっているその火は、どこからやってきたのでしょうか。

昨日に引きつづき、山羊座13度の方向に輝く、恒星「ヌンキ(Nunki)」の静謐な光に意識をむけてみましょう。


古代バビロニアにおいて、知恵の神の象徴であったヌンキは、同時に「深淵から昇る、不滅の意志」を司り、天のことばを地に降ろす、という意味をもっています。

12度で受けとった星の知恵は「理論」を介して学びました。13度では、静寂のなかで、理屈を超えた「魂の炎」へと姿を変えます。


ヌンキの光は、深い海の底、あるいは暗い洞窟の奥で、絶えることなく燃え続ける「根源的ないのちの炎」です。

孤独と静寂のなかでしかみつけられない小さな火種は、遠い宇宙の深淵から、あなたという器を選んで届けられた「ヌンキの雫」と考えてみましょう。


人類最古のものがたりとされる『ギルガメシュ叙事詩』や、創世神話『アトラ・ハシース』に伝えられる「大洪水伝説」の一節を紹介します。


天神アン(アヌ)の長男エンリルは地上の支配者で、人間が増えすぎたことによる喧噪で眠りを妨げられたことに腹を立て、人類を滅ぼそうと画策します。後世に有名な神話として語りつがれる「大洪水」の計画です。


知恵と水の神エンキ(ヌンキ)は、天神アン(アヌ)の次男で、深淵の淡水(アプスー)を司る知恵の神でした。エンキは人類を創造した神の一人で、人間を愛していました。

兄のエンリルが神々の会議で「洪水による絶滅」を決定したとき、エンキは誓いを破ることなく、人類を救うために智略を巡らせました。


エンキは信心深い人間(ウトナピシュティム、あるいはアトラ・ハシース)の「葦(あし)の壁(当時の家は葦でつくられていた)」に向かって語りかけるという形で、秘密裏に神の計画を漏らします。

「壁よ、よく聞け……」と壁に話しかけるフリをしながら、壁の向こうにいる人間に「船を造り、すべての生き物の種を乗せろ」と教えたのです。


「うつぼ舟」や「ノアの方舟」の元型は、宇宙の法則を学び、神の声に耳を傾けるこころをもつ、信心深い人間を選び、救った神話でもあります。

「神を信じる」という言葉には、たくさんの手垢(のようなもの)がついてしまい、つかいにくいなぁと感じることがよくありますが、別の言い方を試みるなら「どんな状況にあっても、この宇宙を無条件で愛する(信じる)ことができる」みたいな感じです。

「宇宙」のところは、神でも、万物でも、自然でも、星のシステムでも、なんでもよいのです。


折口信夫氏が説く「神事に与る資格」は、このエンキ(ヌンキ)が伝える、宇宙の深淵からとどく高潔な火を、身の内で絶やさずに燃やしつづけること。そして試練(テスト)は、周囲の人々に嘲笑されたり馬鹿にされても揺らぐことなく船をつくりつづけた、アトラ・ハシース(わたしたちがノアの名で覚えている象徴)のような「意志の強さ」をもって、神との約束を果たすこと、と感じています。


誰にも見られない場所で、この星の種火をまもりぬく「おこもり」の時間のはてに、地上の「神聖な仕事」を担う準備は、ちゃくちゃくと整っていくんだな、と。

ノアの巨大船も、うつぼ船の伝説も、それは身体といういれものの比喩で、人の肉体の可能性について、秘儀を伝えてくれたものかもしれないな、とも。


もしもいま、孤独になりたいと感じているのなら、人という「いれもの」が完成し、そこに高貴な魂が宿ろうとしているのかもしれません。


「さうして、人が出来、神が出来る」。


折口氏の言葉通り、この火を見まもる時間のはてには、さらに輝きを増した存在として、再び世界へ現れるための調律が、粛々と行われているのだろうな、と。


今はただ、その火の温もりを信じて、静かに、誇り高く過ごしましょう。

今日も、あなたの内なる聖域が、光で満たされますように。


☆☆☆


サビアンシンボルとは?

地球には360パターンの、宇宙と地球をむすぶ物語があります。

それは占星術で使われる「星のメッセージ」、サビアンシンボルと呼ばれています。


地球を中心に大きな円を描くと、広大な宇宙にむかって360°の方向がセットされます。


360度の円を12区分したその先にはゾディアックサイン(12星座)があり、1区画(1星座)のなかには30度の方向があるので、地球からみて宇宙を360個に分けた「区画」がある、ということになります。1区画(1度)ひとつひとつに、ちょっと不思議な「物語」があって、それは短い詩文で表現されています。

1日1度、太陽が進行することで(じっさいは地球が動いているんだけど)、太陽の背景にはゾディアック(獣帯)と呼ばれる12星座の方向が示されます。地球と太陽の向こう側にひろがる「方向性」をつなぐことで、360の物語が始動する、というのがサビアンシンボルなんだな、と感じています。

象徴とか物語とか詩文というのは、その方向性にどんなエネルギーがあるのかを、いろいろな方法で表現してきた、この地球の歴史的なつみかさねなのだろうと考えています。


サビアンシンボルについてもっと知りたい!

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