今日の星模様-山羊座14度
- shirokikurage

- 1月4日
- 読了時間: 9分
人から人へ、つなぐもの。石に刻印された時間のたすき

おはようございます。
昨日13度では自分自身の内側に「消えない火」を宿す、孤独で神聖な時間をすごしました。
今日太陽が進むのは、山羊座14度「花崗岩に刻まれた古代の浮き彫り」です。
悠久の地球史のなかで、人類を支えてきた土元素界の鉱物は、ゆっくりと変化する時間サイクルのなかに生きています。人類は文字やサインを刻む土台として石を使ってきました。
石に刻まれた線はメッセージとなり、遠くの時間へとものがたりをはこびます。何千年何万年と風化せずに、人類がこの地球でなにをみて、なにをしていたのか、物言わぬ証人・レリーフは声を出さずに多くを語りかけてきます。
忘れ去られた文化の「証言者」
花崗岩(グラナイト)は、地球上でもっとも硬い石のひとつです。
かつて、ある文明が存在し、人々が愛しあい、いのりを捧げ、くらしを紡いできた記憶は、肉体が滅び、ことばが忘れ去られたあとも、かたい石に刻まれた「浮き彫り(レリーフ)」のなかに、しずかに息づいています。
今日の星模様-山羊座14度は、一過性の流行や感情をこえて、永遠に価値を失わないものをつくりあげる段階をしめしています。
11度でとくべつな知性を継承する一員となり、
12度で精霊世界の法則・ネイチャースピリットを学び、
13度で魂の火を燃やしつづけることにコミットしたあとは、
14度で、この世界に生きるすべてのいとなみが、未来につながる歴史の署名になることを理解します。
「かつて、ここには確かな魂のかがやきがあった」と、未来のどこかで、未来のだれかが確信する瞬間に響きあう、壮大な流れのなかに生きていることを実感します。
「今」という刹那を、もっともかたい「現実」へと刻印する。
かたい石に刻まれた線が、文字やシンボルやサインとなって意味をもつように、わたしたちがいまここに生きて在るという感覚が強まるほど、その地道で力強いいとなみは「移ろう人」から「不滅の価値を遺す証人」へと昇華して、いまここに、存在しているエネルギーを高めてゆきます。
特別性の崩壊と、普遍性への安堵
山羊座成分は自分を「特別な種」として磨いてきました。
それは共同体のためでもありましたが、一人では到達できない場所へ集団の力をつかって、たどりつくためでもありました。
野生の雑草(野生種)はどこでも生きられますが、特定の高貴な種(11度のキジ)として、私有地で管理され、精霊の法則を叩き込まれ(12度)、情熱を一箇所に凝縮させた(13度)魂は、「特定の機能だけが異常に発達した、アンバランスな存在」でもあり、地上ならどこででも生きてゆける、という柔軟さに欠けています。
三分節(思考・感情・意志)からみると、山羊座11〜14度は「思考」と「意志」を極限まで尖らせて、形にすること(もっとも硬い石・あるいは現実に、意味のある言葉を刻印すること)に全力を注いできた過程で、どうしても「瑞々しい生命力」や「無邪気な感情のゆとり」が犠牲になってしまいます。
けれど、完成したレリーフをまえにして、ふと気づく瞬間が訪れます。
「この知恵も、この苦しみも、わたしだけのものではなかったんだ。古代から、誰もがこの道を歩んできたんだな」と。
「自分だけの、特別な、究極の形を刻もう」と、身を挺して、気分や感情を律しながらノミをふるってきた彫り手が、完成したレリーフ(あるいは先人の遺したレリーフ)を眺めて、はっと気づく瞬間です。
「私が心血を注いできたこの叡智は、私だけの独創ではなく、数千年前から誰もが等しく向き合ってきた、人類共通の『型』だったのだ」と。
山羊座成分がとりくんできた「選ばれた特別な種の道」は、良い意味で崩壊し、「一人で背負わなくていいのだ」という安心感も、同時に味わうような、複雑な心境ともいえます。
自分の苦しみも、探求も、すでに古代の石に刻まれていた普遍的なドラマの一部だったことを知ると、「自分を特別視しすぎる偏りと孤独」は、自然と霧散霧消してゆきます。そして彫り手のこころ、あるいは彫りものを発掘した人の手には、つぎの15度のシンボルに繋がる「素朴な慈愛」が流れこみます。
自分の特別性が崩れることは、一見、挫折のように思えるかもしれませんが、それは「孤高という檻」からの解放でもあります。
わたしたちが人生を賭けてとりくんできたことは、人類が連綿と受けついできた「普遍的なものがたり」の一部で、その気づきは、尖りすぎて折れそうだった心を、柔らかく解きほぐしてくれます。
自分のやってきたことが「特別な英才教育」ではなく「普遍的な人間教育」であったと気づいたとき、その知恵は、自分を誇示するための武器から、「傷ついた他者を癒すためのギフト」へと変容します。
完璧なエリート、あるいは特別な人間であろうとする執着を手放したとき、これまで刻印してきた知恵は、おなじように「人生の偏り」に苦しむ誰かを癒すための、普遍的な薬(ギフト)へと変わってゆきます。
☆今日の地球フィールドワークと恒星からのメッセージ
今日の星模様-山羊座14度と漆黒の石をも震わせる「ベガ」と「パーン」の2重奏
石のような「不変の安心感」をこころとからだに定着させる
「変わらないもの」の手触りを確かめる
プラスチックや安価な素材ではなく、石、木、革、金属など、数十年、数百年と形を維持する「素材」に触れてみてください。その重みと冷たさが、心を鎮め、大地につながる深い呼吸を促してくれます。手のひらに乗せたり、手のひらをかざしたり、ポケットの中に入れてコロコロとさわってみたり、息を吹きかけたり、じっと見つめたり。そのモノたちは縁あって自分のもとに来てくれた、悠久の時間を生きた先達です。その素材に触れながら、少しだけ耳を澄ませてみてください。硬い石や木の中に、天上の竪琴「ベガ」の響きが微かに共鳴しているのを感じるイメージです。
あなたが今日刻む「誠実な一歩」という振動もまた、この宇宙の花崗岩に、決して消えない「美しい旋律」として記録されてゆく。そう信じるだけで、指先に宿る力はより優しく、より確かになってゆきます。古代文字は刻まれていなくても、身近にある素材たちは、過去に生きた人々の息づかいが刻印されている、時代の証人です。
「数十年後の自分」への一言を
今日の日記やメモに、「何十年経っても変わらない、自分の根幹にある信念」を、一言だけ、力強く書き記してください。それはあなただけの、紙上のレリーフです。希望に満ちた未来の自分とつながるサポートになります。
「骨」を意識して立つ訓練
骨(スケルトン)は石のようにのこりつづける体内のレリーフです。自分の「骨格」を意識して、大地の重力にまっすぐ身を預けてみてください。内側に一本の「石柱」が立ったような安定感が生まれます。あなたのからだは神殿です。神殿を支える大黒柱には、あなたの今生のいとなみがすべて記録されてゆきます。コップ一杯の水を飲むことも、植物の緑に目が安らぐことも、誰かの笑い声にほっと顔がほころぶことも、すべてが骨に記録されてゆき、世界を循環させるエネルギーとなっていることに、思いを馳せてみましょう。
「座る」ことを儀式にする
今日は椅子に座る時、湯船につかるとき、乗り物にのって席が空いているときも、石座に腰を下ろす彫像のように、静かに重心を安定させてみてください。座ることをひとつの儀式のように心がけ、その瞬間今日のサビアンシンボルを思いだしてみます。古代にも人々が生きていたことや、未来にも人々が生きてゆくことを実感すると、つながりを思いだし「いまここにいる」自分自身の尊さに、しみじみと感謝の念が湧いてきます。
恒星ベガのメッセージー漆黒の石をも震わせる「ベガ」と「パーン」の2重奏
花崗岩のレリーフが、なぜか見た瞬間、言葉にならない感情を湧き立たせてこころを震わせるのは、山羊座14度付近で、天空の竪琴、恒星「ベガ(Vega)」の光が重なっているからかもしれません。
ベガは、こと座のアルファ星。
ギリシャ神話では、名手オルフェウスが奏で、荒れ狂う川や猛獣さえも静まらせたという「聖なる竪琴」の星です。
13度で孤独にまもりぬいた「火」が、14度で「石」に刻まれるとき、そこに宿るのはたんなるキロクではありません。
ベガの調べが石(あるいは骨)に染みこんでいくのをイメージするとき、どんな石ころも「不滅の芸術・レリーフ」へと変換されていくように感じます。
山羊座(星座)の元型は、牧神パーンが有名です。
パーンが山羊座になった神話は、怪物テュポンに襲われたとき、大あわての大わらわ状態になり、「上半身は山羊、下半身は魚」という、現代人感覚からするとどこか歪(いびつ)で、滑稽な姿に変身し、川に飛びこんで逃げたというあらすじです。
山羊座がなにを犠牲にしても一心不乱にひとつのことに習熟し、エキスパートになってゆく過程で、なにかしらの「偏り」を抱えたまま、不器用でありつつ一生懸命に生きる姿は、まさにこのパーンの姿そのもの、という感じがします。
その姿は星々のなかに刻まれ、山羊座という永遠の星座になったということは、山羊座成分を成熟させる過程には、どこかいびつで滑稽で、アンバランスなものがたりを生きる道がセットされている、と読むこともできます。
また牧神パーンは葦ではじめての笛をつくった神でもあります。こと座の竪琴を亀の甲羅でつくったヘルメス神とならんで、楽器をつくった神々のひとりです。
弦楽器の弦は人のからだを楽器とたとえるなら神経系。
笛は呼吸器系で、肺から気管支、舌、口内、くちびるの統合力によって奏でられる、息を音にのせて拡散する魔道具みたいなものかな、と考えます。
ベガとパーンのものがたりが組み合わさることで、神経系と呼吸器系の2重奏が奏でられ、人が必死に生き、一心不乱になにかに取りくんでいくときに刻印された『偏り』や『歪み』は、後世の人にとっては、言葉をこえて響きあうメロディのように、どんなに黒くかたい石のこころも溶かしてゆく、と伝えているように感じます。
「自分は特別だ」という執着を手放し、普遍的な道にゆだね、その連鎖の一部になるとき、一心不乱にノミをふるい、石を刻みつづけてきた音は、天上の竪琴の音色とかさなって、この地上を巨大な聖堂へと変えてゆきます。
今日、誠実に刻んだ「一歩」は、美しい旋律を生みだすかけがえのない一部です。
静かで力強い「存在の証明」をつみかさねる日々は、花崗岩に刻まれたメッセージのように、遠い未来へ、広大な宇宙へ、伝搬していくと感じています。
今日も、あなたの刻む時間(いま、ここに完全に存在している時間)が、やさしい世界と繋がりますように。
☆☆☆
サビアンシンボルとは?
地球には360パターンの、宇宙と地球をむすぶ物語があります。
それは占星術で使われる「星のメッセージ」、サビアンシンボルと呼ばれています。
地球を中心に大きな円を描くと、広大な宇宙にむかって360°の方向がセットされます。
360度の円を12区分したその先にはゾディアックサイン(12星座)があり、1区画(1星座)のなかには30度の方向があるので、地球からみて宇宙を360個に分けた「区画」がある、ということになります。1区画(1度)ひとつひとつに、ちょっと不思議な「物語」があって、それは短い詩文で表現されています。
1日1度、太陽が進行することで(じっさいは地球が動いているんだけど)、太陽の背景にはゾディアック(獣帯)と呼ばれる12星座の方向が示されます。地球と太陽の向こう側にひろがる「方向性」をつなぐことで、360の物語が始動する、というのがサビアンシンボルなんだな、と感じています。
象徴とか物語とか詩文というのは、その方向性にどんなエネルギーがあるのかを、いろいろな方法で表現してきた、この地球の歴史的なつみかさねなのだろうと考えています。
サビアンシンボルについてもっと知りたい!
つづきはこちらで>>>【星と神話のものがたり】はじまり





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