リスと結び目☆魚座2度【星と神話のものがたり】
- shirokikurage

- 2月20日
- 読了時間: 6分

昨日の市場の熱気、あらゆるものが混ざりあうエネルギーの渦。
一夜明けて、わたしたちは今、深い森のなか、あるいは静かな海の底の「隠れ家」にいます。
騒がしい世界から少しだけ距離を置きたくなる、内省的な朝です。
太陽は今日、魚座2度へと歩みを進めます。
シンボルは「ハンターから隠れているリス(A squirrel hiding from hunters)」です。
結晶化をまつ潜伏時間
1度では宇宙の源泉である「原初の水(ヌン)」に自分を浸しました。
あらゆる価値観や感情が混ざりあうなかで、魂は一時的に「飽和状態」になります。
結晶(塩)は、かき混ぜられている間は決して姿を現しません。
2度の「リス」は息をひそめて、ハンターから身を隠します。
それは臆病さからだけではなく、外側の世界(ハンター)が向けてくる「期待」や「評価」、あるいは「こうあるべき」というノイズにさらされぬよう、身をまもる必要があるからです。
自分の中の純粋な価値を結晶化するための、静かな時間を確保しています。
人は「見られる」ことで、多大な影響を受けます。もちろん個人差、性質などありますが、魚座の季節(雨水の候)に突入した今、世界はやさしい雨を天から降ろし、ゆっくりと地表を攪拌しています。
春霞におおわれ、蜃気楼があちこちに立って、どこまでが自分で、どこからが他人か、よくわからないようなフシギな季節(時間の質)のなかで、わたしたちは「ハンター」という象徴が、意識を奪い魂の純度を「捕獲」しようと仕掛けてくる社会の喧騒から、じょうずに姿をくらまさなければなりません。
(「かくれんぼ」と思ってたのしみましょう!)
いちど混ざりあって飽和した雑多な情報という液体を、できるだけしずかに、そっと置いておく。そうすることで時間とともに不要なものは消え、大切なものだけが「結晶」として固まっていきます。
リスが抱えている木の実は「結晶の素」です。それは、次のサイクルへ持っていくための「真実の価値」となります。
隠れることで、磨かれるもの
「隠れる」ことで世界を拒絶しているのではないか、という発想から、現代ではあらゆるネガティブ・キャンペーンがはられるようになりました。
「引きこもり」や「陰キャ」など、言葉の背景にただよう侮蔑エネルギーは、さりげなく陰湿に「まちがっている」光線を発射します。けれど隠れる時間は、むしろこれから世界に提供できる「最高の自分」を純化させるための、必要不可欠な沈黙イニシエーションです。
柔らかいお豆腐を、むき出しのまま「市場」に陳列したら、あっという間に売り物としての価値が損なわれてしまいます。今日は自分だけの「宝物」を大切に育み、まもるべき価値を見い出しましょう。
魚座の前半にかがやくフォーマルハウトが飲みこむもの
市場の喧騒のあと、わたしたちの魂は「南の魚の口(フォーマルハウト)」の輝きをあびながら、魚のなかに飲みこまれます。
フォーマルハウトは、秋の夜空にひとつだけ光る「南の魚の口(Fum al Hut)」を意味するロイヤルスターです。古来より四方の守護者のひとつとして、南の空から物質界と霊界の境界を見守ってきました。
水瓶座が注ぐ「知恵の水」を、その大きな口で一手に飲み込むフォーマルハウトは、まさに「濾過(フィルター)」の象徴です。
シュタイナーの12感覚では、魚座は「味覚」を司ります。
味覚は、外にあるものを一度自分の内に取り込み、それが自分にとって毒か薬か、真実か否かを「見極める」最も内的な感覚です。
南の魚の口であるフォーマルハウトは、降り注ぐ宇宙の智慧を一度飲み込み、すべてを混ぜて、飽和させ、そのあと必要なエッセンスを抽出する「味覚の門」といえます。
リスが大事に抱えている木の実は、この星の喉口を通り、内側で純化された「星の種(スター・シード)」ともいえます。
他人の期待(ハンター)から逃れ、静寂の中でその実を抱きしめることで、実の中に眠る「設計図」は心臓の鼓動と共鳴しはじめます。
ハンターの「目」や、都会の喧騒に仕掛けられたあらゆるトラップをやりすごし、だれの視線も届かない場所で、その実(設計図)が放つ微かな振動をキャッチできるように、沈思の時間をもつことはとても大事です。
【今日の地球フィールドワーク】魚座2度
魂の結晶を壊さないよう、自分を優しく「保護」するアクション
「心のブラインド」を閉じる
今日は意識的に「人に見られない時間」を15分でも確保します。誰の視線も届かない場所で、自分の呼吸の音だけを聴きながら、昨日の市場で手に入れたたくさんの候補の中から、今の自分にとって「これだけは本物だ」と思える価値観を、一つだけ心の中に思い描きます。誰かのために役立つ自分ではなく、こころの底から、震えるほど、自分自身がたのしくてわくわくする種をみつけるのは、全部がまざって飽和している魚座の季節がうってつけです。
静かな「手仕事」に没頭する
和裁の運針のように、あるいは木の実を整理するリスのように、単純で静かな作業を繰り返すことで、散らばっていた意識が自分の中心へと集まってきます。手仕事に没頭することで、周囲がそっと距離を置ていくれるような時間の質を確保しておくと、日常のなかにさりげなく瞑想の時間を置くことができ、自分の本質に向きあうための説明やエクスキューズは必要なくなります。
シルクや天然素材で自分を包む
外側の刺激から肌を守るために、心地よい素材の服やストールを身に纏いましょう。自分の「境界線」を物理的に優しく保護してあげます。
▼つづきは白木海月noteで
【有料部分目次】
結び目の魔法、アフロディテとエロスの神話
「透明になる」マジョラムの香り魔法
「三つの結び目」のワーク
1. 境界線を編む「赤い糸の魔法」
2. 芳香のヴェールを纏う(マジョラムの呼吸)
3. 魂の「実(真実)」を隠すライティング
リスが教えてくれること
【大切なお知らせ】
いつも【星と神話のものがたり】を訪れてくださり、ありがとうございます。
山羊座からはじまったこの旅も魚座を迎えることができました。
お読みくださるみなさまと一緒に、星の言葉を紡いできた時間は、わたしにとっての宝ものになりました。
魚座の開幕にあたり、このたび「有料マガジン」という、より親密で深いものがたりを紡ぐための枠組を設定させて頂くことにいたしました。
これまでお届けしてきた「2026年を生きるサビアン」という無料パートはそのままに、その先にある、より濃密な―恒星の記憶、神話の元型、そして魂が旅するプロセス―を(個人的な経験談などはさみつつ)できるだけつまびらかに、深く分かち合いたいと考え、有料記事への参加に踏み切りました。
マガジン購読料:3,000円(30度分) (※単発記事のご購入もいただけますが、マガジンの方が断然お得です)
魚座の海をいっしょにさんぽしながら、ときに深く潜れる「潜水艦のチケット」を手に、深淵の光をみつけられたらうれしいです。





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